女性だからって、いい加減にしろ
3月8日は国際女性デーだ。
今年のテーマは "Break the bias".
IWDの公式サイトには以下の記載があった。
Imagine a gender equal world.
A world free of bias, stereotypes, and discrimination.
A world that is diverse, equitable, and inclusive.
A world where difference is valued and celebrated.
Together we can forge women's equality.
Collectively we can all #BreakTheBias .
ジェンダー平等の世界。差別やステレオタイプの存在しない世界。多様性があって、平等で、インクルーシブな世界。違いが尊ばれ、歓迎される。私たちが女性の平等を形作っていく。
世界で。>日本で。
職場の年長者が言う。世界は良い方向へ向かっている。その通りだ。今となっては、年齢も性別も関係ないクリエイターや発信者が日々活躍している。管理職比率や政治家は世界と比べて大きく遅れをとっているが、SDGsの達成やジェンダー平等は日本でも最重要課題だ。
だが、リーダー達がどんなに規則を決めたって、世界がいい方向に向かったって、本質的に変わらないものがある。
性別的な違いから生まれてきてしまうものがある。
小さな例だが、私はそれを如実に感じる。
それ私の外見が明らかに「女性だから」やってるんだよね?ということが。
それは、「ナンパ」だ。
(私が女性であることからでしか発生しない事象。)
少しお洒落をして町に出ただけで、絡まれる。
ジャージ姿や、メイクをしていないときは絶対にかけてこないくせに、少し着飾った途端に、声をかけられる。
ナンパをしてくる連中は、私があまり好きではないメイクやお洒落を頑張って町に出た途端、私の気分をそうやって台無しにする。
で、なんで女だからってそういう扱いをされなきゃいけないんだよ。
What do you even know about me ?
声を掛けられたくなくて、ずっとフードを被って下を向いて、わざとボロボロのジャージを着て出かけるときがある。
Okをもらえそうだからやってるのか?あんたらの性欲をぶつけてるだけなのか?友人たちと誰が振り向いてもらえるか賭けるゲームでもやってるのか?
私が「男性」に見えたら、どんなに声をかけたくても、かけてこないでしょ?
そこに、Biasが生じている。女性なら、声をかけても大丈夫。ワンチャンいける。ワンチャン、口説き落とせる。だから、11時を過ぎた駅の構内、女性に声をかけまくろう。
で、
お前らは、誰なんだよ。どうして「異性だから」声をかけるんだよ。
どうして、他人に、「異性だから」という理由だけで、そういうことができるんだよ。
どんな理由か知らないが、見ず知らずの男性に声をかけられるのが、怖くて、情けなくて、仕方ない。
「ナンパ目的の場所」に行ったり、「ナンパ待ち」ならそれ相応にふるまうこともできるだろうし、全く間違っていない。
だが、ただ自分の地元で、歩いているだけで、早く家に帰りたいのに、所かまわず声をかけてくる男性は、ジェンダー平等とは程遠い行為をしていると思う。
Please, have some respect.
Or, have solid reason to talk to women.
you don`t have one, do you ?
これは何もナンパだけではない。痴漢や性行為の強要、パワハラやセクハラ、すべて、性別的な違いからくる、男性>女性という構造。
「女性なんだから。」「女性ならいけるっしょ。」
どうして?
まず、その考えを一回払拭してほしい。
人は、自分が生まれもった性別以外のマインドを、決して持つことができない、と聞いた。性別的な違いからくるものがあるのは分かっている。だけど、動物的な衝動を、人間的な理性で抑えることは絶対にできる。
そして、それらの行為が許される社会であっては絶対にいけない。
女性も、かわせばいい、断ればいい。そうではない。そういった行為をされていること自体がおかしいのだ。それはほかでもないBiasが生み出したものなのだ。もし自分が男性なら、絶対に起きないことが起きている。
そんなことがあっていいはずがない。
いつか、女性が恐怖を感じることなく町を歩ける世の中になれるように。
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