前説がどんどん長くなる話
先日、制作を請け負っている現場で、私が作った【前説アナウンス原稿の叩き台】が長いってことで、座内でちょっとした話題になりました。
今までの制作さんと比べるととても長く、こんなに色々言わないといけないですか!?と悪い意味ではなくて、単純に驚かれました。長くなった経緯としては色々なエピソードがあります…。例えば
👒帽子エピソード
この出来事をきっかけに帽子はマスト項目にしました。
とある公演の開演直前。まもなく開演!
遮音遮光カーテンをクローズし、開演オッケーをインカムで舞台監督さんに伝えようとしたところ、近くの席にいらしたおじ様(お客様)から
『おいっ!!前の人帽子被ってるだろ!注意しろよ!!!』と客席内に響き渡る声で怒鳴られました。
正直、帽子の着衣についてあまり気にした事がなかった私は、単純にびっくりして、『教えていただき、ありがとうございます』とお伝えし、前の席の方に『恐れ入りますが、後ろの方の観劇の妨げとなりますので、外してご観劇いただけますか?』とご案内しました。私自身、観劇する際に帽子をかぶっている方に、邪魔だなと思ったことが無かったので、注意すべきことだという認識がありませんでした。
その後、怒鳴った方のお隣のお客様が『貴方の方がうるさいよ!』と言った趣旨のことをおっしゃられて、一連の出来事は、全部制作側の責任だな……と痛感しました。
1️⃣ お客様も私に怒鳴りたくなかったであろうこと
2️⃣ 観劇経験がなかったら帽子を外す事はマナーと知らなかったであろうこと
3️⃣ 隣の人がスタッフさんに怒鳴ってたら嫌な気持ちになるであろうこと
4️⃣ 客席全体がお葬式の雰囲気になってしまったこと
5️⃣ その空気の中芝居をする役者さんは、とてもやりづらかったであろうこと
6️⃣ 魂込めて公演を打っている主催者の方にとても申し訳ないこと
このような事から公演関係者にも、お客様にもとても申し訳なく、その日はかなり落ち込みました。
その公演以来、前説のアナウンスでは必ず、お帽子をお召しのお客様は後ろのお客様のご観劇の妨げとなりますので、外した状態でご観劇ください。を必須で入れています。
そして、開演前にもう一度客席を確認し、帽子を被っている方がいたら、外して下さるまでご案内する事を実践しています。
先日、初舞台の方ばかりが出演している公演の制作を担当しておりました。
お客様は【友達が出てるから地元のみんなで来ました!!といった雰囲気】の初めて観劇経験をする方が多くて、観劇マナーが良いとはいえない公演でした。
毎回、こんなこと起こるんだ…!と『疑惑の総合商社や!』(古い😅)ならぬ、『観劇マナー違反の総合商社や!』的な公演でした。
本当にハラハラしました。
どうしたもんか…と思ったんですが、
キャストから観劇予定のお友達に『観劇マナーとはこういうものだよ(開演したら携帯の電源は切るなどなど)』を先に伝えてもらって、それでも大丈夫だったら観にきてね!を伝えてもらうようにしました。後半は少し良くなったと思います。
実際に起きたこととしては
・開演する本当に直前に、最前列の方が電話を始める。もしもしー??の声が響き渡る。
・帽子は絶対に外したくない旨、若者にキレられる😭(オシャレだから嫌だとの事)
・開演時間になっても3分の1のお客様が未来場
・途中でタバコ吸いたいから、外に出たい。元の席に戻りたい
などなど…
驚きの出来事としては(この公演ではないですが)上演中にzoom会議に参加されていた方も居たり、どうしたらいいかわからない事がたまにあります。その度に、前説原稿の項目が増えていきます。
次の公演から実践してみたい事として、当日配布パンフレットに、観劇マナーについての紙を差し込んでみたいです。お願いしたいことを『暗黙の了解』で片付けるのは、公演を打つ側も少々荒っぽいことなのかもしれません。そして一回前説アナウンスを流すくらいで、伝わったと思うのも荒っぽいのかもしれません。
映画を見る前の様な、分かりやすいウィットに飛んだものが出来ればいいのですが…。イラストレーターの方などにご相談してみようと思います。
他にも何か良い案があったら、是非是非教えてください🎵コメントお待ちしております🙇♀️
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