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診療情報管理士の受験勉強

今年2月に診療情報管理士の試験を受けて、
無事に合格することができました。

1年前を振り返ると、たしかこれぐらいの頃に、ようやく受験勉強に本腰を入れるようになったな、とかそんなことを思い出します。

今まさに必死で受験勉強に取り組んでいる方もいると思います。
僕自身の経験が、そうした方への何か参考になればと考え、まとめてみることにしました。


①問題の傾向と、自分の実力を早めに知っておく

僕は追い込まれないと行動できないタイプなので、試験を意識して勉強に取り組んだのは10月に入ってからでした。
はっきりいって、遅すぎたと後悔しました。
僕みたいに働きながらの方は、仕事が優先になってしまうと思いますし、イレギュラーなことが発生すると、思ったように勉強時間が確保できません。

そんな中、診療情報管理士の模擬試験があることを知った僕は、さっそく購入して解いてみることにしました。
全部で4回分あって、専門分野は安定して70点以上取れていたものの、基礎分野は一度も60点以上が取れませんでした。

正直慌てました。
60点以上を取れていないこともそうですが、正解している問題でも、自信を持って答えられたのがほとんどなかったからです。
そして、ちょうどその頃に仕事で泊まりの研修があったり、予算編成・決算見込みの時期と重なったりで、平日はあまり勉強ができませんでした。

幸い、専門分野はそれなりに身に付いていると感じられたので、試験前の2週間近くは基礎分野に集中して取り組みました。

結果、合格はできたものの、一番の反省点はココだったなと感じています。
とりあえず、早い時期に模擬試験に取り組んでみるのが良いと思います。
模擬試験を解くことで、どんな問題が出るのか、そして自分の今の実力がはっきりします。
思ったように点数が取れなければ、自分で尻に火をつけることができますし、問題の傾向が分かれば、どのように勉強を進めればいいかが分かってきます。

僕は、「医療の資格」というサイトで模擬試験を取り寄せました。今調べてみたら、今年度も同じように4回分がセットで購入できるようです。
何をどう勉強すればいいか迷っている方などは、ひとまず模試を解いてみれば良いのではないかと思います。
10月中でも11月中でも、早ければ早いほど良いです。僕みたいに1月頃にようやくすべて解き終わるのでは、その後で何もできなくなります。

②得意分野をやりこみすぎない

勉強を続けていくうちに、自分の得意な分野と苦手な分野がなんとなく出てきます。苦手分野を勉強する時間は凄く苦痛ですが、この時間がとても大事だと思っています。

一般的に「得意分野を伸ばす」って聞こえは良い気がしますが、この試験に関してだと、それはあまり意味がないと言えます。
得意分野を勉強したところで、点数が上がることはほとんどないからです。

診療情報管理士の試験は「基礎分野」と「専門分野」の大きく2つに分かれています。さらに、それぞれ分野が10章以上に分かれています。
試験問題はすべての章からバランスよく出題され、基礎・専門ともに6割以上の得点が必要となります。
よって、もともと得意な部分に時間を掛けて勉強したところで、得点の上昇幅は限られてきます。

もちろん、「得意分野がある」というのは自信になり、モチベーション維持にも繋がりますが、「合格する」という目的を達成するためには、苦手分野の勉強は欠かせないですし、得意分野に時間をかけすぎないほうが良いと考えます。

仮に苦手分野を捨てるのであれば、1つか2つの章に絞ったほうが良いでしょう。捨て問を増やしすぎると、得意な部分で思いがけず難易度が高かった時に取り返しがつきません。
苦手分野の勉強は嫌になりますが、これとこれだけは覚えておく、みたいに決めておくのも一つの手かもしれません。

③一人にならずに、誰かと一緒に

僕が資格取得に向けて取り組み始めたのは2年以上前のことになりますが、その時は診療情報管理士の資格が直接活かせる部署にはいませんでした。
でも、単純にそうした業務に興味があったのと、職場で仲の良い同僚がこの資格を持っていた事などがキッカケとなって勉強を始めました。

偶然、病院内で管理士を取りたいという人がいて、「じゃあ一緒に受けましょう」と通信教育の申し込みをしました。

同じ職場に通信教育や受験勉強のことを気軽に話せる存在がいたのは、凄く大きなポイントでした。
お互いに進捗状況を確認したり、分からない部分を相談したり、一人では不安なことも、誰かと共有できたことでそれが軽減しました。

試験の時は2人で前乗りして、試験会場でも同じ教室で受けることができ、最終的にお互い合格することができました。

僕の場合は、運良く一緒に勉強できる人がいましたが、そうではない方のほうが多いのではないでしょうか。
身近にいなければSNSを使ってそういう方とコミュニケーションを取ったりするのもアリかなと思いますし、診療情報管理士のことは知らなくても、家族や友人、同僚などで受験を応援してくれる方がいてくれると心強いと思います。

④勉強以外のこと

勉強に関すること以外で、受験するにあたって注意することがあります。

例えば、受験会場が自宅から遠い場合、早めに宿泊先を予約しておくほうが良いです。
僕の場合、受験会場が福岡市内だったのですが、12月中旬以降になって探したところ、良いところは空いていませんでした。物凄く高いホテルならありましたが、結局少し離れた久留米市内に泊まることになりました。
幸い、受験開始は午後からだったので、当日朝の移動もそれなりに時間の余裕はあったものの、可能であれば移動せずに受験会場まで行ける宿泊先を押さえていたほうが安心だと思います。季節柄、雪が降ったりとかもあるでしょうし。

会場によって違いがあったりするかもしれませんが、時計の持ち込みは可能でした。ただ、腕時計を机に置いていると試験官の方に注意されました(ので、腕に付けておきましょう)。

最後に、試験はマークシートでの回答になるので、できればその練習もしておくと良いかと思います。上記で紹介した「医療の資格」の模試にはマークシートが付いているので、時間を計りながら解くことで慣らしておきましょう。


少し長くなりましが、診療情報管理士の受験を振り返ってみました。
今後受験を予定している方の参考になれば幸いです。

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