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白目相談室「子どもが失敗したり間違えたりして泣いたとき」の対応

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こんにちは。臨床心理士/公認心理師として精神科で勤務しながら夜な夜な漫画家活動などをしております白目みさえと申します。

Twitterにて「#白目相談室」なるものをやっておりますので、よろしければこちらなどもご一読くださいませ。


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ご相談ありがとうございます。

子どもって「できない!」って泣く時期ありますよね。

子どもにとって「できない」ってどういうことなのか。

どういう声かけがいいのかなどについて私の思うところを書かせていただきます。


「上手にできてるよ」は子どもにとって「嘘」になる

「上手にできてるよ」を言っちゃダメとかではないです。
今までそう言ってたわって落ち込む必要もないです。

大事なのは「上手にできてるよ」を使うタイミング。

「上手にできてるよ」は、本人が「上手にできてない」と言ってから言うのでは遅いのです。

相談者様のお子さんは年長さん。そろそろ相手が言っていることが本心なのかどうかはわかってきています。

大人でもそうじゃないですか?

「好きって言って!」
って言ってから言われる「好き」って嬉しいです?
いや嬉しい場面もありますけど。あるね。ある。

でもそれって「本心だなあ」って思えます?
言わせた感ないですか?

それと同じで。
本人が「できない」と凹んでから「できてるよ」「上手だね」と言っても、本人にとっては「いやそれは私が凹んだから慰めてるんでしょ」ってちゃんとわかってしまいます。

もしその言葉をかけるとしたら、本人が「見て見て」と持ってきた瞬間、もしくはまだ「できない」「上手じゃない」と言う前です。


「上手じゃない」と思う本人の気持ちを否定することになる

これは難しいところなのですが。

本人にとってはそれは「上手じゃない」のです。
「上手じゃない」と思っているのです。

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