#65 恨む人の心を考える
最近、わたしが推しているスポーツ系女子ユーチューバーが炎上していると友達が教えてくれた。
なぬっ。全く知らなかった。
コメント欄に「大変だけど頑張って」などと書かれているのは目にしていたが、何のことを言っているのかわざわざ調べたりはしなかったのである。
そしてどうやら、彼女の元カレが交際中にあったいざこざをネットや週刊誌で暴露しているようだ。
社会的地位の高い大人の男性がプライベートな過去、しかも恋愛話を世の中に公表するなんて、しょーもな…。
てか、そのせいでわたしの推しは最近配信をストップしていたのか(激おこ)😡
と、しょーもないことばかりnoteで呟いているわたしは、自分を棚に上げてそう思った。
しかし、彼はなんのためにこんなことをするんだろう。
どうして相手を貶める内容を実名で世の中に発信するんだろう。
憂さ晴らしだろうか。
いや、これだけ詳細に語れば相手にどんな非難の声が集まるかは容易に想像できるし、わざわざそれをやっているんだから、きっと「恨み」であり、「復讐」なのだろう。
…🐥
いい人ぶるつもりはないが、恨む人の心というのが、わたしにはあまり理解できない。
なぜかというと、わたしはおそろしく記憶力がないのだ。
誰かを恨んだとしても、次の日にはその感情の大半を失っている。
頭のMRIをとったら、たぶん、映し出される脳みそは小鳥サイズくらいなんだと思う。
実際、今年の春に中国一周したことをすでに忘れつつあるし、ひどいと志村けんのコントみたいに朝ごはんを食べたことを忘れて2回食べてしまう(これは忘れたフリをして、わざとやっているのかもしれない)。
しかしまあ、この日記では恨む人の特徴について自分勝手に考察し、彼・彼女らに一つの提案をしてみようと思う。
そして出来れば、推しの元カレさんには、わたしの推しをあまり攻撃しないであげて欲しいのである。
でないと、楽しみにしている動画が観れなくなるではないか🥹(自己中)。
わたしが思う恨む人の特徴1️⃣記憶力が良い
わたしが思う恨む人の特徴一つ目は、みな共通して、記憶力が良くて、昔の思い出を昨日のことのように覚えているということだ。
おまけに感受性まで強かったりして、痛みや苦しみといったネガティブな感情が、くっきりはっきり、なかなか色褪せずに残っているように見える。
ちなみに記憶力が良い娘のベビ子は、彼女の幼い頃にわたしが寝ぼけて「もう朝ごはん食べたでしょ!」と言って朝ごはんを与えずに眠り続けたことをいまだに恨んでいる。
わたしが思う恨む人の特徴2️⃣プライドが高い
恨む人について考えると、わたしは石川啄木のある短歌を思い出す。
一度でも我に頭を下げさせし人 みな⚪︎ねといのりてしこと
一度でも自分に頭を下げさせたやつはみんな、⚪︎んでしまえと祈ったというのだ。
天才歌人・啄木よ、『一握の砂』とかいう、思いつきそうでなかなか思いつかなそうな素敵なタイトルをつけておきながら、中身ではとんでもないことを書いているではないか。
なので、わたしがこの短歌を初めてよんだ時、いくら作品としては素晴らしい出来であっても、啄木と友達にはなりたくないなーと、子どもながらに思った。
そして今この短歌をよんで思うのは、啄木、プライドめっちゃたけーなということである。
…ということで。
プライドが高い人の場合、自分を辱めたと感じる相手に対して恨みを抱きやすいのかもしれない。
わたしが思う恨む人の特徴3️⃣こだわりが強い
「これはこうあらなくちゃいけない」というこだわりが強い人は、何かと根に持つ傾向にありそうだ。
そういう人は過去の出来事であっても「あの時、こうあるべきだった」と考えていることが多いから、そうならなかったことで失望し、負の感情がわき、自分の理想的な形を妨げた要因(と考える対象)=相手への恨みにつながってしまうんだと思う。
…
ちなみに、わたしにもこだわりはある。
そのラーメンがどうしても食べたければ、待ち時間三十分であっても仕事ほっぽりだして列に並ぶし、買えなかった限定品をメルカリで探して定価より高く買うことだってある。
だけど、ラーメンスープが売り切れて直前でのれんが下げられてしまった時、欲しかった限定品がメルカリでもヤフオクでも見つからなかった時、リズムの悪いじだんだを数回踏んでから、あとはすっぱり諦める。
それは潔い性格とかでなく、きっと、一種の防衛機制なのだ。
だって、どれだけじだんだを踏んでも手に入らない・自分の思い通りにいかないのなら、そこに囚われていればいるだけ、自分が苦しくなるから。
ならば、「豚骨ラーメン食べたかったけど、今日はダイエットのためにもサラダチキンとおにぎりにしとこ」とか「よくよく考えたら、限定品でなくてもいいかも。違うデザインでさがそ」と切り替える方がずっと楽に生きられそうである。
ということで、最後に「恨む人」への提案をひとつ。
残念ながら、恨む心に囚われて苦しんでいる人たちに、わたしの小鳥の脳みそを授けることはできないが、恨みの感情が湧いてきたら、「気持ちを切り替える」「他のものやことで昇華する」というのは、少し意識してやってみると良いかもしれない。
「手に入らないものに執着しない」は、楽に生きるための一つの要素だと思う。
なーんて偉そうなことを言いながら、前回皮膚科で取れなかった(見た目が悪化した)ほくろが気になり、今も新たな病院を探しているわたしであったとさ🙄
おわり