予防のはなし③-食生活編/脂肪酸
さまざまな脂肪酸-オメガ9-
認知症予防に効果のある栄養素に「脂肪酸」があります。名称に「脂肪」とつくことで、肥満を連想させてしまい、悪いイメージを抱きがちですが、健康な身体づくりには摂取することが必要です。特に脳は約60%が脂肪酸でできているそうで、どんな種類の脂質を摂取するかは、認知症の予防の観点からととも重要です。
飽和脂肪酸は肉類の脂肪や乳製品に多く含まれ、常温では、液化せずに固体で存在します。体内でも固まりやすく血液を粘らせて中性脂肪やコレステロールを増加させます。
一方、不飽和脂肪酸は常温では液体です。適正量の摂取であれば、血糖値・血圧・血液中のコレステロールを低下させる働きがあります。中でもオメガ9(一価不飽和脂肪酸)は動脈硬化の原因となる悪玉コレステロールを減らす効果があるそうです。オリーブオイルが代表例で、食品では、アーモンドやアボカドにも含まれています。
エクストラバージンオリーブオイルについては、健康・科学専門のジャーナリストMax Lugavereさんも自身の著書、GENIUS FOODS(邦題:脳が強くなる食事/御舩由美子訳)の中で、「食生活の中でメインの油にすべきだ」と推奨しています。
オリーブオイルは、私達日本人が好きな魚介にもよく合います。意識して使っていきたいですね。今後の記事では、おいしく認知症予防ができるレシピの紹介もしていきたいと考えています。