しろまる

認知症アドバイザー協会に入会し、認知症アドバイザーの資格を取得しました! 認知症についての基礎知識、予防、経済的リスクに関する「お役立ち情報」を発信していきます

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最近の記事

経済的リスクのはなし②-成年後見制度

認知症による経済的リスクには色々ありますが、「資産凍結」もそのひとつです。認知症と診断されて判断能力がないとみなされると、意思決定を伴う様々な法律行為が制限されてしまいますが、預貯金の引き出しや不動産売買、有価証券の取引なども含まれています。 せっかく充実したセカンドライフのために資産形成をしていても、思い描いたとおりにお金を使えなかったり、不動産を納得いくかたちで処分ができないとすると、なんのための資産形成だったのでしょう。 認知症の当事者だけでなく、そのご家族も大変で

    • 経済的リスクのはなし①-はじめに

      認知症予防を促す真の目的 これまで、認知症そのものや、予防についての記事を書いてきました。今後も主に予防について、なるべく気軽に取り入れられること、楽しく取り組めるアイディアを情報発信し、予防を促していきたいと思っています。 ただ、私が認知症予防に関する情報発信をするのは、皆さんを認知症による「経済的リスク」から守るためなのです。これは、認知症アドバイザーにとって、一番のミッションです。 では、認知症になるとどのような経済的リスクがあるのでしょうか。一般的には、医療や介

      • 予防のはなし⑤―運動編

        ウォーキングやランニングの効果 運動習慣を持つことも、認知症予防のひとつです。 人間は取り込んだ酸素の25%をエネルギーに変換して、脳細胞で使用しています。ですから、最大酸素摂取量を増やすことが、脳に送る酸素も増やし、脳が活性化しやすくなることにつながり、認知症予防になるのだそうです。 最大酸素摂取量を増やすために有効な運動が、有酸素運動です。有酸素運動とは、20-30分程度の継続したゆるやかな運動のことです。ウォーキングやランニングはその代表です。 とくに、ランニン

        • 予防のはなし④-食生活編/脂肪酸

          さまざまな脂肪酸-オメガ3 前回の記事ではオメガ9と呼ばれ脂肪酸について、お話しましたが、今回はオメガ3についてご紹介していきます。オメガ3もオメガ9と同じ不飽和脂肪酸の1つです。 主な成分はαリノレン酸、EPA、DHAで、血中の中性脂肪を下げたり、動脈硬化を防ぐなど、生活習慣病の予防に役立つ働きをしてくれます。以前の記事でも紹介しましたが、アルツハイマー型認知症に次いで多い脳血管性認知症は、主に生活習慣病に起因する脳血管障害が原因ですから、認知症予防の重要な要素ですね。

          予防のはなし③-食生活編/脂肪酸

          さまざまな脂肪酸-オメガ9- 認知症予防に効果のある栄養素に「脂肪酸」があります。名称に「脂肪」とつくことで、肥満を連想させてしまい、悪いイメージを抱きがちですが、健康な身体づくりには摂取することが必要です。特に脳は約60%が脂肪酸でできているそうで、どんな種類の脂質を摂取するかは、認知症の予防の観点からととも重要です。 飽和脂肪酸は肉類の脂肪や乳製品に多く含まれ、常温では、液化せずに固体で存在します。体内でも固まりやすく血液を粘らせて中性脂肪やコレステロールを増加させま

          予防のはなし③-食生活編/脂肪酸

          予防のはなし②-生活習慣編/香り

          香りで脳を活性化させよう かつては、認知症になると、はじめに海馬がダメージをうけると考えられていたそうですが、最近では、海馬がダメージを受けるよりも前に嗅神経がダメージを受け、その情報がすこしずつ海馬に伝わり、脳機能を低下させていくのではないかと考えられるようになってきているそうです。 嗅神経を活性化させることで、そこにつながる海馬も活性化させることが出来るという研究がされ始めています。では、嗅神経を活性化させるために、わたしたちが日常生活の中で何ができるでしょう。 そ

          予防のはなし②-生活習慣編/香り

          予防のはなし①

          脳はいつまでも成長する! 脳の衰えは加齢にはさからえないのでは・・・とおもっている方も多いと思います。私もそうでした。ところが、いくつかの研究から、ライフスタイルを改善することで、たとえ高齢者でも脳の働きが向上すること、加齢による認知機能の低下は避けられないものではないことが、判ってきています。 ですから、もう歳だから・・・とか、どうせなかなか効果がでないんじゃないか・・・と思わずに、取り組んでみましょう。 今回からしばらくは、認知症の予防につながる生活習慣や食生活につ

          予防のはなし①

          認知症の種類②③

          ②レビー小体型認知症 レビー小体型認知症は、レビー小体というたんぱく質が脳にたまることで、脳が委縮していくことが原因だと言われています。 初期の症状で、人や動物・虫などの幻視をみるそうです。動作がゆっくりになったり、手足が震えるなどパーキンソン病に似た症状がでるのも特徴です。 実際にレビー小体型認知症と診断された方とそのご家族の例が、認知症ネットの「ゆっきー先生の認知症コラム」に詳しく紹介されています。ぜひご覧ください ③脳血管性認知症 脳血管性認知症は、アルツハイ

          認知症の種類②③

          認知症の種類①

          アルツハイマー型認知症 認知症にはいくつかの種類がありますが、一番多いのがアルツハイマー型認知症だそうです。脳にアミロイドβというたんぱく質がたまり、神経細胞が破壊され、脳がすこしずつ委縮するのが原因と言われています。記憶をつかさどる海馬から委縮が始まるのが一般的です。 記憶障害が顕著ですが、「最近の事から忘れていき、過去の記憶は比較的残りやすい」という特徴があります。認知症の方が「徘徊」をするようになるという話をきいたことがある方も多いと思いますが、それは、その特徴が原

          認知症の種類①

          もの忘れと認知症のちがいとは

          ある程度年配になってくると、芸能人や、取引先の担当者の名前がおもいだせなかったり、約束の時間を忘れやすくなった、ということが増えてくると思います。 そんな時、「ボケてきたかな?」とか「認知症がはじまったか?」なんていう話を、冗談半分で言ったりした経験がある方もいるでしょう。 しかし、「加齢による」もの忘れと、「認知症による」もの忘れは全く別のものなんだそうです。 以上のような違いがあり、「加齢による」もの忘れは、例えば「うっかり時間をわすれてしまう」とか「爪切りをどこに

          もの忘れと認知症のちがいとは

          認知症アドバイザーの役割

          私が認定された認知症アドバイザーには、どんな役割が期待されているのでしょうか。 認知症アドバイザー協会のHPを見ると、協会のミッションとバリューが掲げられています。 つまり、認知症の予防やリスク対策を促していく役目ということです。そこで、主に以下の3つのテーマで、情報発信をしていきます。 1)認知症についての基礎知識 認知症っていうけど、実はよくわからない。病気なの?「物忘れ」のひどいやつ?老化が酷く進んだら皆なるの?・・・私もそうでしたが、実は認知症ってどういうものなの

          認知症アドバイザーの役割

          はじめに

          認知症アドバイザーというものになった 認知症アドバイザー(認知症アドバイザー協会)になったきっかけは、仕事で必要になったからです。最初は受け身な気持ちで取得した資格ではありますが、認定に向けて勉強した知識は、超高齢化社会に生きるわたしたちにとって、大切なことばかりでした。仕事で出会う方以外にも、広くお伝えすることできればいいなと思い、記事を書き始めることにしました。 認知症について知りたい方 認知症について不安な気持ちがある方 認知症の予防をはじめたい方 認知症による経済