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日記:6月3日 明日もたくさん歩こう
退院した
今朝は、R先生が回診にきた
わたしは、この先生と話すとあたまがすっきりする感じがある
なんだかとてもダイレクトに質問にこたえてくれる
わたしにたいするジャッジのようなものを感じない
解釈もせず、手加減もあまりせず
英語で話してるときと似てる、余計な情報が削ぎ落とされてる
R先生は日本語ネイティブの先生じゃないので
翻訳を通した方が、話がダイレクトにいきやすいということなのかもしれない
さておき、さいごは推しに会えなかったけど
それでもまあ、昨日の回診は優しかったし
またねは言えたので、これでいい
これからは無理せずに、信頼する人を信頼して
誤解のすくないコミュニケーションをこころがけて
治療していこうと思ってる
わたしのコア・チームは、わたしと、主治医の先生、サブでR先生
その他の先生や看護師さんは、適宜という感じ
それから、職場と、家族のみんな、友達
それがわたしのチームだってことにしようと、勝手に思う
だんだん、自分の思っていることも言語化できるようになってきた
12:30に職場のMさんが、10Fまで迎えにきてくれた, お願いしてもよいものか,前日まで迷っていたけれど,やはりずいぶん 心強かった。
看護師さんにお礼を言って、カートを推して帰る
いがいとコンパクトにまとまってたでしょ、荷物
散らかしてただけなのよ、わたし
それでも、やはり
トランクと、6kgくらいはあるリュックと
それから、大きなショッピングバッグひとつぶんくらいは荷物があったよ
すこし雨も降っていて、ひとりだときつかっただろうなと思う
ひさしぶりに外に出て
わたし、よろこんでた
こんなに、そとは冷えてたんだ
その意外さが嬉しかった
入院していると
看護師さんやドクターたちのいない生活は
心細いだろうなと感じていたけど
少し、ちからを取り戻した
わたし、やれるんだなって
昨日の朝、主治医から大丈夫ですって何回も言われたのは
こういう意味だったのか
サポートが必要な時期と、サポートが入らなくなる時期の見極め
依存させるのではなく、自立させること
このへんがやっぱり先生上手なのかもって思った
今日は、かえって、ちょっと座って
ジェニーが作ってくれた、乳がん用スペシャルクッションを開封した
すべすべで、やわらかくて
体にフィットするかたちで
ほんとに気持ちがいい、愛を感じるプレゼントだ
さわってたら眠りそうになった
もうひとつ、入院中に買った
主治医の先生の書いた本
しらなかった、こんな本あったんだ
朝日新聞の北海道版に書かれたコラムをまとめた本だった
その本もって
眠らないうちに、すぐに出かけた
円山公園駅まで
新しいブラジャーを買いに行った
わたしは、もともとのおっぱいサイズがまあまあ大きかったので(F~G70)
ブラをしないままとか、簡易なブラにタオルを詰めてとかだと
もう片方の胸とのバランスが悪くて
身体的にアンバランスをずっと感じながら
生活しなきゃならなくなりそうだったから
とりあえずぴったりあう何かがほしかった
病院でパンフレットをもらった
ワコールの「リマンマ」というサロンにいってきた
術後3ヶ月くらいまでのパットとブラを二組買って
つけて帰ってきた
おっぱいが保護された感じ
ちょっと、傷のほうは痛いけど
以前よりも、ゆるっとした見た目にはなるけど
それでも、両方におっぱいがあるように見えるだけで
なんだか元気になった気がしたよ
帰りにレタスを買った
たまごは、やっぱりまだ売ってない
なかなか大変だなぁ
家に帰って、着替えて少し休んで
こんどはヘアカットに行った
"少しずつショートにしよう計画"を実行してくれてる
またほんとにすこしスタイルが変わった
より短くなったんだよね
自分でもちょっとずつ変化に馴染んできてる感じ
ちょっと短くなりすぎたかも?
でも、さっぱりした
本当は、夜映画にも行きたかったけど
もう眠くなっちゃって
ベッドメイキングをしたら、
FITBITから一万歩歩いたという知らせ
ベッドに横になり、まだ夕方だというのに
そのまま眠ってしまった
夜更けになって、この日記を書いている
ナース・ステーションが横にある部屋だったから
なんとなく心強かった
いま、なんかまださびしい感じはする
みんな優しかったな
でもわたしはひとりでやっていけるんだ
なんていうか、がんのあったおっぱい
おっぱいだけじゃなくて、がんも含めて
わたしの歴史だった、それがなくなることは
やはり、それもさびしいことだったのかもしれない
代謝して、生きていこう
たくさんお水のんで、いっぱい考えて
明日もたくさん歩こう