恋文横丁
昨日、文化村でジャン・ミロの展示会をやっているので行ってきた。
渋谷は、人が多くて苦手。でも文化村通りの奥に行くと、人通りが少なく落ち着ける場所もある。
若い人たちが集う駅前付近から比べると、まだまだノスタルジックなお店が残っていて嬉しい。
ただ、入るのにはちょっと、いや、だいぶ、勇気がいる。
カランカランカラン
「あ、マスター、モカね」
心地よいドアベルの音がして、こんなことが言える常連になってみたい。
ステッカーだらけの公衆電話は、今では災害時に使われるだけかもしれない。
君はそこにいて、使われる方が嬉しいのか、使われない方が嬉しいのか。
ー 何人も何十年も繋げたよ どんなことでも何があっても (青紫菫)
どちらであっても私は君の存在を心から尊敬するよ。
それにしてもどうしたらこの芸術が生まれるんだろう。
アートだよね、この姿。
行った事ないけど、ニューヨークっぽい。
あ、このシールさっきも見たけど、好きだな。
かわいい。
どこかお店の屋号かな?
ミュージアムに入る前、同じ文化村で上映される映画のポスターを見た。
どうしたらこんな素敵なポスターを作ることができるのだろうか。
文化村という名前は、洒落た外観の建物が建ち並ぶ区域のことを言い、文化とは文明開花。常に時代の先端には芸術がある。文化庁も日本の文化芸術を世界に広めようと、ホームページで紹介している。そうか、私たちはこんな身近な場所で手軽に文化を学ばさせてもらっているんだね。
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駅に向かう途中、ひっそり建ってる記念碑を見つけた。
「恋文横丁」
百貨店が幾つも建ち並ぶ隙間の、小さな場所に建っている。
昔この先には恋文を代筆することを生業とする人たちが何人かいたという。
そして「恋文」という映画ができた。
恋文の代筆とは、素敵な仕事。
依頼人が話した内容を便箋に書き留めていくのかな?
とは言え、どんな内容でも、代筆する人は、無言で淡々と書き続けるのだろう。
ある意味では、辛いのかな?
ハチもその時代にいたのだろうか?
ー ハチ公も通っていたよこの道を 人に溢れて愛に溢れて (忠犬八)
難しい国家資格で、人のためにお仕事される方達が建てた記念碑。
しかも、恋文とは、粋なことをするなと、思った。
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ショーウィンドウに飾られている帽子。
春のお散歩にはちょうど良いかと思ったけれど、
写真にだけ収めて帰ることにした。(あ、また私、写ってる)
一生のうちで、こんな贅沢品ひとつくらい買ってみたい。
いや、やっぱり、こうして贅沢な1日を幾度も過ごせる方がいいや。