Japanization(日本化)
最近英語の記事を見ているとよく見かける「Japanizartion」という単語。WikiPediaによると元々は「皇民化政策」を指したようですが、今ではバブル崩壊後ずーっと30年間不況に沈む日本のように停滞することを意味するようです。「日本病」という言葉もあるようですが、同じなんでしょうかね。
一昔前は「英国病」なんて言葉を聞きましたが、「組合が強くなりストが頻発」というWikipediaの解説を見ると、過労死やパワハラ自殺や強制出社が横行する「日本病」は「英国病」と真逆な感じがします。
今の日本は古い体質や制度、そこでの既得権層が変化を妨害して成長が止まり、制度疲労と収入減で衰退と貧困化に向かっている… と見ると、むしろ旧ソ連や旧東ドイツの方が近いかもしれません。
特に現職は「健康経営」「ダイバーシティ」「ベンチャー精神」とか建前は綺麗事を掲げながら実態は旧態依然の「ザ・昭和」、トップがどれだけ理念を唱えても面従腹背で、かつそれを認めようとすらしない圧倒的多数の管理職、外部と隔絶された社内の動きはスピードとも危機感とも無縁、数年間進まないままのプロジェクトや社員を犠牲にするような制度も放置され、切羽詰まると非正規切りと人海戦術で辻褄合わせ、手取りが減るばかりの末端労働者は困窮する一方… 本当に崩壊寸前の旧共産圏そのままです。
コロナ終息から程遠い状況の中でも必要性ゼロの強制出社を理由もなくさせられる現状は、環境汚染のひどい環境で生活のために働かざるを得ない後進国とどこが違うのかとすら感じます。
例えばバングラデシュで起きた凄惨な事故⬇。建物には前日から亀裂が入っていたにもかかわらず労働者は「強制出社」させられ、1000人以上が犠牲になりました。
現職では毎月労使の意見交換の場がありますが、その場で質問をしました。「この会社で出社は目的と手段のどっちなのか。コロナが収束していないのに満員電車の出社や朝礼での集合を強いられている。社員の安全や生産性よりも出社が優先なのか。」
会社側の答えは
「勤務地は会社の専権事項であって、個別に議論する話題ではない」
…( ゚Д゚)ハァ?
現職は入社以来ずーーーっとこんな意味不明な対応ばっかりです。
リーマンショックの翌年には賃金と賞与カットがありました。他の会社ではカットと引き換えに副業解禁や勤務日のカットもあったようでしたが、そんな先進的な対応は当然のように皆無。社員からの副業解禁の要望には
「副業を解禁した会社は勤務日数を減らしているが、当社は勤務日数を減らしていないので副業を認めない」
…( ゚Д゚)ハァ? ( ゚Д゚)ハァ??
また家賃補助は何度も制度が変わりましたが、筆者は常に蚊帳の外です。以前は「独身者には払わない」という意味不明な基準があり、組合に質問した際の回答はこんなでした。
「独身者は経済的に余裕があるから。」
「夫婦共働きの家庭もあるが、個別の事情をいちいち考慮していたらきりがないので考慮しない」
( ゚Д゚)ハァ? ( ゚Д゚)ハァ?? ( ゚Д゚)ハァ???
今思い返すと、こんな意味不明で不誠実極まりない会社に健康を奪われ、しかも殺されかけたと思うと、怒りと無力感が混じった虚無感に落ちそうです。
そして「こんな会社辞めてやる!!」と辞表を叩きつけようにも内定が1年取れない… 今は無力感が凄いです。