少子化?別に良くない?
昨日こんな記事を見ました。
こういうニュースが出るたびに年金がどうとか、将来の経済成長がどうとか、国が滅びるとか、対策として若者に結婚とか子づくりをさせるためにどうだこうだと、メディアや政治家が色々コメントして、結局なーんにも変わらず… がここ数十年のお決まりのパターンです。
その割には結婚とか子育てをしやすい社会にする動きは遅々として進まず。満員電車の強制出社、下がる一方の手取り、制度は立派でも実質機能していない男性社員の育休制度、保育所の不足、時代錯誤なまま放置される教育制度、約50年で12倍に跳ね上がった国立大学の授業料…
「貧乏庶民は子どもなんか持つな」と言っているようにしか見えません。また同性カップルは結婚も共同親権も一切認められず、結婚を「したくてもできない」状態です(今の筆者はそもそも相手すらいませんが)。
なお、この記事↓によれば来年4月から男性社員の育休取得が強化されるようで、取得100%を宣言する会社もあるようです。でも少なくとも現職の経営層はしないでしょうし、仮に対外的にしても実態は「建前と本音」で何も変わらない状況が手に取るように見えてしまいます。
この記事↓には「仕事が回らなくなる」という上司の本音が出てきますが、「なら回るように変えるのがマネジメントじゃないの?」とツッコミを入れたくなります。実際それで回っている(しかも生産性がはるかに高い)職場は世界中にたくさんありますし。
そもそも少子化で国が滅びるという主張自体が疑問です。生産年齢人口が減ってしまうと言いつつAIやロボットでの自動化も進まず、DX化も進まず紙の印刷や押印のための出社もそのまま、通勤で時間的・体力的・精神的に労働力を浪費し、現職含めて「働かないおじさん」が溢れかえっています。昨日も月初の朝礼がありましたが、相変わらずバックオフィスの担当役員は先月や先々月と言っていることが一緒。そんな「校長先生のお話」自体が全く時間の無駄です。その無駄を全部なくせばいくらでも労働力は捻出できるでしょ?と思わざるを得ません。
定年制度をなくして生涯現役をデフォルトにし、給料や役職や雇用の流動性を高め(「働かないおじさん」は役職を剥奪して降格させて)、同時に学び直しの機会や一時的な失職への手厚い手当を充実化させればいい話です。
もっと言えば、満員電車とか都心の混雑ぶりに辟易としている筆者から見れば「人多すぎだよね?もっと減らせば?」とすら思います。そもそも世界で少子化が問題なのは東アジアと欧州・旧ソ連だけで、世界は人口爆発が続いて既に78億人です。「サステナビリティ(持続可能性)」とか最近言い出したのは、今のペースだと資源の枯渇や環境破壊で持続不能だからです。どう見ても人が多すぎです。
こう言うと「地方は過疎化が深刻だ」と言われそうですが、「その地域に魅力がないから人が出ていくだけでしょ?」と返したいです。リモートワークで地球の裏側からでも働けるし、ネットを使えば世界中に魅力を発信することも、世界を相手にモノやサービスを売っていくこともできる時代です。コロナ収束後はインバウンドや海外からの移住者を呼び寄せることもできるでしょう。こんな↓ツイートを一昨日しましたが、要はトライ&エラーで色々やってみればいい話です。
移民受入れというとアレルギーを示す人もいますが、既に日本は世界4位の「移民大国」です。拒否反応を示す人が多いから「移民」と言わず、場当たり的に受け入れているだけです。しかも外国人実習生とか、もはや人身売買や奴隷状態も横行しています。だったら素直に移民として受入れる制度を整えて、受け入れる側も移民もwin-winな形にすれば?と思うのですが。
ただ既に日本は給与水準も高くなく、また労働条件も悪いので、日本行きを希望するアジア人は減少傾向のようです。奴隷状態の外国人実習生はネットでそれを拡散し、日本の悪評が広まってますます敬遠される傾向もあるようです。
これは日本人も同じです。給料も労働条件も劣悪となれば、日本で働くことをやめる人も出てくるでしょう。そういう筆者も本当は給料の高い海外の仕事を在宅で請け負い、物価の安い日本で生活するのが理想です。