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EV・再生可能エネルギー・SDGsの「建前と本音」

今回は現職の悪口以外のことも書いてみます。
タイトルの言葉ですが、正直現職だけでなく世界中が「建前と本音」状態だと感じています(もちろん現職とは違う意味ですが)。

例えば環境保護の一つとしてEVと再生可能エネルギーが話題ですが、「EV=環境にやさしい」には若干疑問です。PHV(プラグインハイブリッド車)と比べてそんなに突出してるの?とも。EVに充電する電機は発電所で作られるので、発電手段も含めて本当に環境に優しいのかなぁと。もちろんEVはエンジン車に比べてエネルギー効率が良いというのは承知の上ですが。

でも本当は別の意図もある気がします。
家電やスマホで世界に大負けしてしまった日本(IC以外の部品や素材、製造装置ではまだ優位にあるようですが)にとって、エンジン車は日本企業がまだ世界と互角にやり合える数少ない産業の一つです。昨日の記事の通りエンジン車は参入障壁が高い産業ですが、EVにシフトしエンジン車を禁止してしまえば(実際そうなっていますが)一気にゲームチェンジが可能です。

スポーツ競技をはじめ、欧米人は自国に好都合なルールをもっともらしい大義名分で世界に広めてしまうのが得意ですが、それを自動車産業でやってしまえば、EV技術で日本に先行し(逆にクリーンエンジンでは日本より不利で)、かつ風力や太陽光発電で地理的に有利な欧米や中国は一気に有利に立てますし(実際に「環境保護」を錦の御旗にエンジン車は2030年代から世界各国で販売禁止になります)。

「CASE」と呼ばれる自動車産業の流れがそこまで計算に入れてのものだとしたら、やっぱり欧米は戦略的というか、計算高さで日本よりずっと上を行っていると思わざるを得ないです。というかむしろ生産ラインや技術の「カイゼン」だけでなくそういう戦略も合わせて初めて経営戦略なのに、その視点を持っている人が日本には少ない気がします。

SDGsの中で言われるようになった「ビジネスと人権」も同様です。最近非難を浴びる凄惨極まりないウイグルの人権弾圧も多分何十年も昔からあって、それでも「人権<中国市場での金儲け」な欧米(日本もですが)の政府やメディアは沈黙、最近(特に軍事的に)中国が強くなりすぎたので叩くためにここ数年言い出したのでは?と勘ぐってしまいます。

また「サプライチェーンの人権」にうるさいはずのGAFAですら、Amazonの倉庫(FC)やAppleの業務委託先(Foxconnとか)は労働条件が劣悪だと叩かれ、AppleやNikeはウイグル強制労働防止法案に反対のロビー活動すらしたりと、相当露骨なダブルスタンダードぶりです。

そう言いつつ、筆者も含めてそんな「きれい事」「建前」で助かる人がいるのも事実です。LGBTで障害者の筆者も「ビジネスと人権(厳密には労基法、障害者虐待防止法、パワハラ防止法の法律違反としてなのでれっきとした正論ですが)」を根拠にパワハラを告発しました。他にも戦後のGHQによる日本占領は「平和主義」「民主化」「人権」「男女平等」が建前、「日本の軍事力を削ぐ」が本音でしたが、結果的に「建前」が日本の民主化を進めたのも事実です(変わらなかった「本音」の一部が筆者にはパワハラや幼少期の虐待として降りかかりましたが)。また戦後の世界を戦勝国が支配するために創設した国連(英語では「United Nations=連合国」のまま)も国際社会である程度の役割は果たしていて、「全く存在意義無し」なわけではないです。

なんだか結局現職の愚痴になってしまいそうですが、多くの場合はドロドロで見るに堪えない「本音」を多少なりともマシにする役目を「建前」が少しは果たしていて、ただ「本音」に苦しめられている不運な人は自ら声を上げて行動やアピールをしないと助もらえない、そしてネット全盛の今はそれがしやすくなった、と感じる日々です。

ちなみに昨日の朝もパワハラに関して内部監査部門から質問があり、追撃の証拠をいくつか提出しておきました(苦笑)。

#SDGsへの向き合い方


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