「充実」の本質
しろくまです。
お久しぶりのnoteとなってしまいました。
最近はゆっくりとした時間が取れておらず、noteを書く時間も取れませんでした。(8月の旅行記も未だに書けていない……)
悪い意味ではないのです。単に予定が多かった。
9月はBUMPのライブに通い詰めたり、引越し準備を進めたり、10月からはOJT期間が終了して仕事のタスクも増えたり。
もちろんBUMPは大好きで、ライブついでに遠征先で過ごした時間もすごく楽しかった。引越し準備はわくわくが止まらなかった。仕事も毎日勉強させられることばかりの日々で、成長している実感がある。
だから、「今の日々は充実している」と思っていました。
しかし、ある日ふと、充実の本質について考えていました。
「充実している」と感じていたのと同時に、どこかもやもやした気持ちもあったからです。
ストレスがあったというわけではありません。忙しくてしんどいとか、疲れきって何もやる気にならないとかそういうこともない。気持ち的にはかなりハッピーなのです。
それなのに、どこかぽっかりと穴が空いたような感覚がありました。
十分満たされているのに、足りないような感覚。
「一人になりたい」「静かになりたい」
そういう思いが自分の中にあることに気が付きました。私のような内向型の人間は、予定が多いと疲れてしまうんですかね。
そんななか、満を持して、10月半ばからようやく一人暮らしをスタート。
朝起きても一人。帰ってきても一人。休日も一人。(咳をしても……と言いたくなる笑)
いつ何時も家の中が静かであることが、こんなに快適で幸福だなんて、と衝撃でした。
もちろん、完全に無音というわけではなく、鳥の声や隣家の赤ちゃんの声、遠くの幹線道路の走行音なんかも聞こえてきます。だけど、そういう音は風景の一部という感じで美しく感じます。
兎にも角にも、家で静かにぼーっとできることが本当に幸せで、なんだか涙が出そうでした。
以前、こんな記事を書きました。
家族と仲が悪いわけではありませんが、家で静かに過ごしたいときにそうできないことが本当に大きなストレスでした。
今、家の中でテレビの大きな音が聞こえてこないこと。それだけでもう「一人暮らし始めて良かったな」と思います。
引越し後、一度実家には帰っており、一緒に買い物に行ったりご飯を食べたりしました。それぐらいの距離感がちょうどよいなあ、と早速実感しています。
一人暮らしを始めたことで、私という人間には「一人で静かにゆっくりと過ごす穏やかな時間」が必要であるということを、改めて思い知らされました。
・・・
充実。
充ちること・実ることと書くためか、どうしても「たくさんある様子」をイメージしてしまいがちな言葉。
しかし、多い=満たされている、少ない=貧しい、というのはどちらも違う。物、友達、お金、予定。それらの数量は「充実」の本質ではないな、と強く感じます。
ここ最近の日々は確かに充実している。
だけどそれは決して予定の多さからではなく、
心から好きなアーティストがいること
彼らが精力的に活動してくれていること
それを応援できる経済状態や健康状態であること
周りの人間関係に恵まれていること
仕事内容が自分に合っている(と思える)こと
自分の成長具合を実感できること
こういった要素が、私が感じた「充実感」の本質だと思います。
この理屈で言えば、「一人で静かにゆっくりと過ごす穏やかな時間」も「充実」であるわけです。
ぼーっとしたり、静かに自分と向き合ったりしても、嫌な反芻思考に陥らない精神状態であること
自分のペースで大好きなものと向き合えること
穏やかに過ごせる家、場所があること
そうした土台の上で成り立つ一人の時間は、この上ないほど幸せな時間です。これを充実と言わずに何と言うのでしょうか。
藤井風さんの曲『満ちてゆく』のサビにこんな歌詞があります。
手を放す 軽くなる
と
満ちてゆく
という、一見対照的な言葉ですが、これこそ人間の本質ではないか、と思います。
ちなみに私、「足るを知る」や「ハレとケ」などといった言葉も大好きなのですが笑
何でもかんでも大量に抱えている状態が「満ちている」とは思えないのですよね。
自分にとって大切なものだけに向き合い、丁寧に抱えていると、愛情、感謝、幸福といった感情が湧き起こってくる。そうした感情に気付いたとき、私は「満ちている」と感じます。
しかし、何かを大量に抱えていると、自分は何を抱えているのか、どれが大事なのかが分からなくなってくる。
たとえそれがたくさんの大好きなもの達であっても。
そうすると「満ちている」とは程遠い精神状態になってしまう。
あいにく、私は根っからのシングルタスク人間。だから、私にとっての「充実した日々」には、「何も無い時間」を取る事も必要なのです。
優柔不断で取捨選択が苦手な人間だからこそ、優先順位を見ながら何でもかんでも抱えないように気を付けて(仕事にも言えることですね)、穏やかな人生を過ごしていきたいです。
「数量」は充実の本質ではない。
少ないから充実してないとか、多いから充実してるとかは違う。
それは自分も他人も同じ。
このことを忘れずに生きていきたいです。
2024年10月30日 しろくま
追伸
8月の旅行記、いったいいつ投稿できるのやら……。気付いたらもう10月も終わりそうです笑
だけど、今思い出すだけでもワクワクしてくるくらい良い旅行でした。
BUMPのライブで行った大阪での滞在も最高な時間だったので、その話も早く書きたい。
他にも書きたい話題が大量にあり、noteの下書きがどんどん増える一方です。日に日に増えるので、もはや全部消化できる日は来ない気がする……。
マイペースに細く長く続けていきたいなと思っております。