白南風や床板ひかる廃校舎
公立の学校は予算が決まっているので、物が壊れてもすぐ購入というわけにはいかない。
だから、修理に修理を重ねて使う。
当たり前だが、必要最低限が基本である。
しかし、中古であるが物品を得るチャンスが時々ある。廃校になった学校の物品利用である。
要は、市町村で購入した物だから、同一市町村で使い回すのである。
この度3校の小学校が、合併によって廃校になった。
その物品引き渡しに参加してきた。
物品が雑然と集められているが、校舎はまだとてもきれいだ。何なら、うちの学校より断然きれいである。多分うちの学校よりも後に大規模な改修工事をしているのだろう。
もし、たくさんの子どもがいれば、まだまだにぎわいあふれる学校になっていたことだろう。
何もない教室は、外からのひかりを美しく反射して在りし日の子どもたちの幻を映しているように思えた。
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