白金賞・金賞・銀賞発表!何?豪華副賞もだと…!?【みんなの俳句大会】
お待たせしました。
お待たせしすぎたかもしれません。
今回、御輿の上の人を務めさせていただきました白でございます。
どちら様もフィナーレを飾るこの瞬間をお待ちいただいていることと存じます。
それでは
発表します!
映えある白金賞に輝いたのはこの句!
白金賞
蓑虫の百夜を吊るす一糸かな アポロ
大きな世界を17音に閉じ込めた一句。
蓑虫が百の夜の間、宙にあることができるのは、まさにその一糸のしなやかな強さによるものに違いない。
俺のイメージでは、永久に続く無音の闇に、一本の張り詰めた糸のみの支えでそこに存在する蓑虫が自ら色彩を持っているかのように浮かび上がっている感じだ。
技巧的なところでいうと「百夜(ももよ)」と「一糸」という数の対比、蓑虫からそれを吊るす糸へと視点を誘導し「かな」という詠嘆で締めくくる映像の作り方がなんとも素晴らしい。
フタをあけてみて、前大会主催者であるアポロちゃんが作者であったことは、出来レースを疑われる不安がよぎるほどビビった😏
しかし、これは仕方がない。貫禄の一句である。
続きまして、金賞を発表します!
金賞
漱石の猫が最後に見た月か ジランケン
じわじわとくる。
漱石の猫といえば、真っ先に思い浮かぶのが『吾輩は猫である』であることは、まあ異論のないところだろう。
その猫はといえば月夜の晩に死を迎えることになるわけだが(ネタバレ許してね😏)作者は月を見上げながら、あの漱石の猫が沈みゆく中で見た月こそ、あの月ではないか?と問いかけるのである。
「漱石の猫」というフレーズの発明によって『吾輩は猫である』という名作を、句の背景にしてしまう確かな実力はさすがの一言といえる。
最後は銀賞の発表です!
銀賞
渡り鳥イデオロギーを越える頃 宇宙かっちー。
これはやられた。カッコいい句だ。白金賞に輝いたアポロちゃんの句もそうだが、スケールの大きな句はやはりカッコいい。
何と90,000kmもの長い距離を飛んだり、7,000m級の山をはるかに超えて高く飛んだりする種もいる渡り鳥は、人間世界のイデオロギーによる境界線など易々と超えてしまう。
この句に触れたとき、鳥瞰の視点から世界を見渡すようなイメージが心に浮かび上がると同時に、作者の懐の深さをも感じさせられた。
イデオロギーに固執する我々を鮮やかに超えていく渡り鳥。うーん、やっぱりかっこいい。
以上、三賞の発表でした!
待って、待って!
まだ終わらせませんよ!
続きましては、副賞の発表です!
この白杯にEATALK MASK様から豪華副賞を準備していただきました!
なんと白杯特製のEATALK MASK作ってもらっちゃいました。
賞品はこちら!
なんとご厚意でセブンネットプリントからも出力できちゃいます!
予約番号:7LHQDSRC
さらに、ダウンロードもOK!
白杯の集大成がこんなふうに形になるなんて、なんとも嬉しいですねー!
どなたでもプリントアウトできますので、白杯の思い出にどうぞ!
終わりに 〜挨拶にかえて〜
さて、いかがだったでしょうか。
いや審査員、ぜんぜんわかってないなあ
いいんです
私の句の方が素敵でしょ
いいいんです
俺はこの句の方が好きだもんね
いいいいいいんです
だって、みんなの俳句大会ですもん。
自分だけの俳句に出会えたら、それでいいんです。
自分を俳句で表現できたなら、それでいいんです。
今回の大会で、初めて俳句を詠んだという方がたくさんいました。
久しぶりに詠んでみた
いつもと違う表現だから難しそうだけれどチャレンジ
そうおっしゃる方もたくさんいました。
あの人が誘ってくれたから。
あの人も来ないかな。
誘い合って参加してくれた方も大勢いました。
みんなの俳句大会という意味で、これはもう
大成功でしょう😏
197人の投句してくれた皆さん、投票してくださった皆さん、そして、全力で応援してくださった皆さん、本当にありがとう。
みんなの俳句大会はこの記事をもちまして『白杯』の冠を下ろし、また冬に、新しい冠を頂いて皆さんとお会いできることでしょう。
俺も今回とはまた違った形で、この大会と関わっていきたいと思います。
では、その日までごきげんよう〜😊
白杯エンドロール/PJ & かっちー
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