【企画記事】向日葵
おはようございます。白です。
今朝はたまごまるさんの募集記事
『たまごまると舟を編む』に挑戦!
いやー、あぶなく夏休みの宿題忘れるとこだった。
『舟を編む』はみんな知ってます?
三浦しをんの名作です。
とある出版社で辞書の編纂事業をするんだが…という話。
松田龍平と宮崎あおいで映画にもなりましたね。オダギリジョーも出ていたと思います。
俺は、原作読んで、こりゃ面白かったと思ってから映画を見たんだけど、この作品はどっちも素晴らしい映像化に成功した例だと思います。ぜひ見てほしい一作ですね。
で、たまごまるさんは、そこから着想を得て、ぜひみんなに辞書を引く楽しさを知ってもらいたいという企画を立ててくださったわけです。
では、早速いってみます!
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◉Step1.子ども心に戻って日記を書く。
ひまわり
理科の先生に、ひまわりのタネをもらいました。その日は、タネを小さいおさらに入れておきました。うえきばちがあったので、それにかだんの土をほぐして入れました。 次の日にお父さんとひまわりのタネを一つうえました。そのあと水をあげました。
それから何日かたって、ひまわりのふたばがはえました。また、何日かたつと、ひまわりは四つ葉になりました。ためしに、ひりょうをあげてみました。ひまわりはすくすくと育ちました。それから何日がたったでしょう。ひまわりはわたしのせと同じくらいの高さになりました。つぼみもできていました。わたしは、初めてタネから育てたので、花が咲くのをすごく楽しみにすごしていました。まいあさお父さんを見おくったあとにつぼみをみていました。 つぼみは少しずつひらいていき、つぼみから黄色い花びらとまん中の茶色いところが見えるようになりました。
次の日ひまわりを見ると 花びらが半分ひらいて、茶色いところも半分見えていました。「もうすぐでひまわりがさきそうだね。」
と、わたしがいうと、お母さんはにこにこして、そうだねと言いました。
そしてつぎの日見てみると、あと三つ開いていない花びらがあったけれど、ほかはぜんぶひらいていました。
その夜わたしは 花びらがあと三つ開くことを楽しみにねました。朝おきると、すぐひまわりを見にいきました。花びらはぜんぶ開いていました。わたしはうれしくなりました。大事にしてタネがいっぱいできたら、また、かだんにまいて、ひまわりで元気いっぱいのかだんにしたいです。
◉Step2.その日記に出てくる単語を辞書を引いたり、インターネットで検索をしてかっこいい文章に変換する。
向日葵
とある理科教諭に、向日葵の種を手渡された。
その日は、植物の種子の中でも大きな部類に入るその種を、小鉢に保管することにした。
放置していた植木鉢があったので、それに花壇の土を攪拌し、植え付けの準備を行う。
明くる日、父と向日葵の種子を一粒植え、その後たっぷりと水を注いだ。
幾日か過ぎ、向日葵は、双葉となって姿を現した。また幾日か経つと、向日葵は四葉へと変化を遂げた。
試みに追肥を行ってみたところ、向日葵は以前に増して立派に成長を続けた。
それから幾ばくの時が流れただろう。
向日葵は、私の背丈と同様、いやそれ以上の高さへと達していた。既に花蕾も出来上がっている。
私は種子の時分から、開花まで花を育てた経験など皆無であったため、その花が咲くのを、至極楽しみにして、これまで過ごしてきた。
毎朝父を見送った後、花の側に立ち寄り、その固く閉じた花蕾を見つめ、待ち続けた。
いつしか蕾は、少しずつ綻びを見せ、やがてその包葉の奥から淡黄色の花弁と管状花が姿を現しはじめた。
明くる日の朝、向日葵を見ると 花弁が半開きとなり、管状花の茶褐色も半分ほど見出すことができた。
「もうすぐでひまわりがさきそうだね。」
と、私がいうと、母は相好を崩し、そうだねと首肯した。
翌日、向日葵を目にすると、僅かに三つほど花片が残っていたものの、他は全て大きくその身を広げていた。
その晩、私は花弁全てが開き切ることを想像で愉しみながら眠りについた。
早朝、起床するが早いか、すぐさま花の様子を確認に向かった。
そこには、昨日まで開くことなく残っていた舌状花の一部も全て満開となった向日葵の姿があった。
歓喜の思いが私の胸を充した。
やがて舌状花は枯れ落ち、受粉した管状花が種子となって新たな命をその身に宿すことだろう。
それまで日輪を象ったこの花を愛おしみ、その種をまた、花壇に撒こう。
常に光を追い求める、生命力に満ち溢れたその姿が一面に咲き誇ることを願って。