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【1984年11月17日 「お葬式」公開】

▶伊丹十三の初監督作品。初めて出す葬式で右往左往する家族と周囲の人々をユーモラスに描き、厳粛な儀式である葬式の中にも笑いが溢れるエピソードを畳みかけるストーリー展開。



▶伊丹十三は本作含め、自身の監督作に必ずと言っていいほど、生と死、食、そして性をテーマにしたミニエピソードを随所に盛り込み、まさに伊丹が記した「動く」エッセイを読んでいる感あり。
▶そして、唐突にエロシーンをぶち込んでくるので油断ならない。
映画監督以前からドキュメンタリー番組を多く手掛けていた経緯からか、伊丹監督のエロシーンはありのままの女体をさらけ出す感があり、女優さんをキレイにまたは妖艶に撮ったり、または女優魂を引き出すくらいの濃厚な演出がほぼ皆無。
本作に出てくる高瀬春奈と山崎努の森蔭での逢瀬のシーン、観ているこちらが気恥ずかしい。

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