中国最古の温泉 新創造アイデア!
コンサルのゲストとして招聘されたのだったかな?あまり覚えていないけど中国最古と言われる温泉地の新たな計画の参考にと呼ばれて行ってきた。
新創造プラン
中国の温泉地開発というと、広い土地に新たな温泉地を一つ作るみたいなものが多い。高層温泉付きマンション。分譲別荘地、ショッピングモール、巨大な温泉施設・・・あと遊園地とかを盛り込む。
その地のアイデンティティを活かす取組などはまず盛り込まれない。
結局周辺都市の人口と需要を計算してつくられるから、日本の昔のスーパー銭湯の作り方と同じ考え方だ。だから主要顧客は周辺都市の人達。
何処に行ってもどこの温泉地に行っても規模の競争で、どこかが良いものをつくるとそれ以上のものを作れば良いという発想がある。
抜群のアイデアだと思うけどなあ
日本の温泉地というと、絶景の景色、郷土色溢れる美食、地元の人との交流・・・あとその土地の文化や伝統芸能かな?
そんなものがある温泉地は集客力があると思う。
温浴施設には山の中のあちこちに浴槽が造られている。いつも思うのだけど設計図的に配置されているだけど、実際そこに入浴している人の視線を考えられていないと思う。
彼らに説明を受けていると、ここに栗の木が植えてあるという。栗の木がこの地のアイデンティティだった。
ここは北京から約2時間。天津甘栗で有名な天津からも約2時間の距離にある。いずれにしても巨大都市だから勝算はあるのだろう。
栗林を案内されていてふと浮かんだ!
そして前日、北京で食べた夕食を思い出した。「北京に来たら本場の北京ダックを食べに行きましょう!」と北京ダック発祥の地と言われる店に案内された。
北京ダックを注文するとワゴンサービスがあり、職人さんが切り分けてくれる。まず最初、多分一番脂っこい部位をカリカリに焼いた一片をサーブされる。
北京ダックは皮だけを食べて、身は食べないものだと思っていた。実際、身を加工してくれるお店で身の料理を注文したけど、カスカスで不味かった記憶がある。
ところが、ここの店では身も提供される。身も結構ジューシーだった。
アヒルの育て方が違うのかな?
するとコンサル会社の社長が「昔はもっと美味しかった!」と言った言葉を思いだした。
お待たせしました。抜群のアイデアとは・・・
周辺は一面栗林。
「虫が食ったりして食べれない栗はどうしている?」と聞くと、「日本には一番良い栗を輸出している」と繰り返す。僕は絶対不良品が出るはずだからそれをどうしているのかを知りたいのに答えない。
「世界で一番高価な豚は何なんだろう? たぶんイベリコ豚だと思う」という話をし、イベリコ豚はコルク樫のドングリを食べて育つ。但馬のドングリや葛だけを食べている猪も美味い。
要は餌なのだ。そこでこれだけの栗林があるのだから、不良品の栗は出るはずだから、その栗で豚を育てる。
ポルトガルに子豚の料理がある。昔は胎児を焼いていたそうだけど、さすがにそれは残酷だという事で、今は生まれたての子豚の丸焼きの料理がある。
昔、無方庵 綿貫先生に連れて行ってもらった事がある。先生は詳しく説明してくれないのでネットで調べてみた。
レイタン(子豚の丸焼き)とは
“Leitão da Bairrada(レイタン・ダ・バイラーダ)”(バイラーダの子豚)
この料理の起源は古く、17世紀には登場しているとされています。この頃バイラーダの地方で豚の生産に余剰がでました。その余った豚をうまく使いまわすために、大量に産まれる豚を産業化することにしたのです。
料理としてLeitãoが記録として登場する最も古い書物は、1743年に書かれたとされる、ロルヴン修道院の食堂のノートに書かれたレシピといわれています。このレシピは今日までほとんど変わらず、その秘密と伝統はポルトガル随一のLeitão da Bairradaのレストラン、“Rancho Portugues”に受け継がれています。
・・・・たぶんその店に案内してもらって食べた。
お待たせしました!
北京ダックを食べているとコンサルの社長が「昔はもっと美味しかった。なぜならば栗の木で焼いていたのだが、現在北京では木で焼く事が規制されている。」と言っていた。
つまり栗もどんぐりでも美味しい豚が育つはずだ。それを北京ダックの要領で、間伐したり選定した栗の木で焼くというアイデア。不要の栗のイガも焼くと良いらしい。栗の木は堅木なので高温になるのだろうなあ
名物料理が出来るんじゃないかと思った。
どうだろうか?
北京ダックを食べた証明書は、御所坊の但馬玄の証明書に転用している。