詩 - 置き去りの町
置き去りの町
遠い記憶の彼方
さよならは言わなかったあのとき
夕暮れの斜陽がやけに眩しくて
泣き顔のようになった貴女は
なにも言わずバスに乗った
一人残された僕は
今もこの町で暮らしている
時が止まったようなこの町で
季節の移ろいばかり見送っている
置き去りの町
遠い記憶の彼方
さよならは言わなかったあのとき
夕暮れの斜陽がやけに眩しくて
泣き顔のようになった貴女は
なにも言わずバスに乗った
一人残された僕は
今もこの町で暮らしている
時が止まったようなこの町で
季節の移ろいばかり見送っている