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学んだ事は本の内容だけではなかった

我ながら渋いタイトル画像を作成したなと思いますが、
これは実際の表紙に似せて作ってみたものです。

私にとって色々な意味で”#人生を変えた一冊”なのが
松下幸之助著「人生心得帖」です。
人生を今よりもっと心得ていなかった頃、
この本を巡るご縁で世の中の仕組みをひとつ学びました。

もちろん感銘を受けました

和風の装丁があまりにも渋い!
私がこの本を手にしたのは社会人になって間もなく
まだまだこれから働くぞ〜という時期でした。

中に書かれていた松下幸之助氏の語録には胸を打たれました。
松下氏は偉大なる経営者とは知っていたけれども
”電球をわざと壊れるように作って、大儲けしている関西人”
くらいのイメージしか持っていなかったから
(大変失礼な若造でした!)

「我以外皆師也」自分以外はみな先生だ
誰からでも何かしら学べる事があるという言葉には
”えーー、こんなに偉い人が言うんですかーーーー”
とのけ反ったし
それ以来、自分も肝に銘じています。

偉い人なのに”腰が低い!!”と思ってびっくりしたのを覚えています。

座右の書のひとつであると言っても過言ではありません。

ゴーストライターと出会ってしまった

それから数年、仕事先で
自分がこの本を書いたという人に出会ってしまったのです。

”えっ?

松下さんご本人が書かれた訳ではないのですか?”

私の抱いていたイメージが
ガラガラとまではいかないけど、
ピキッとヒビが入ってポロっと何かが崩れ落ちた。

その方はご自身を”ゴーストライター”と呼んでいた。
なんだか聞いてはいけない事を聞いてしまった気分。

その時は、とにかくびっくりして
じゃあ、私はこの人の言葉にずっと感動をしていたのか?
松下幸之助さんはやっぱり商売上手なおじいさんなのかと混乱しました。

そうじゃないんです。
話の内容はご本人なのです。
誰かが話を聞き取って原稿にしなくてはいけないのですね。

確かに松下幸之助さんご自身が
書いた原稿に推敲を重ねながら
”こういう構成にしよう””句読点はここ”
”これは次の段落で”とか
やる訳がないか
というのは今なら想像がつきますが。

最近ではあまりゴーストライターとは言わなくなり、
ブックライターなどと呼ばれているようです。

本を仕上げるためには
”著者”の他に”ブックライター”がいるのですね。
出版はチームワークです。

映画だったら
エンドロールに沢山の人たちの名前が流れる。
本だって
そうしたライターさんや校正者、印刷屋さんとか
スタッフの名前をもっと出してもいいのになと思います。
あまりにも影になりすぎている気がする。

この本は私にとって、
社会の仕組みについて考えるきっかけも与えてくれた一冊なのです。
そんな事を思い起こさせてくれた
noteのお題に今ちょっと感謝しています!

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