総合制作集団「outré」──われわれについて
ここはI. 目的の不在であり、II. 手段の氾濫であり、III. 意志の集合です。
それは喪われた魔術性を回復する試み(<差異化への欲求 ^ テクノロジー的革命>であり、時代遅れの秘密結社(遅れてきた時代と、その敵)です。
押し込まれ続けるID(EA)に閉じ込められることのない、生成/変化/生成変化の狭間を渡る者たちの寄る辺です。
みなさまは内在し内包する美学を持ち寄り、変容の流れにその一滴を落としてください(ワインに垂らされた一滴の泥)。
ここは混沌に見出す秩序にして沈黙に響く叫びです。輪郭は静かに交わり、解け、また新たな形//で融け合います。
déconstruction〈解体〉(も、)〈脱領土化〉(も、)〈再構築〉(も、):すべて意のままに行ってください。
われわれの足跡が、路地裏の壁に、紙の上に、孤独の隙間に一瞬でも刻まれ、次なる現実をかすかに (((揺・照・降))) らせるように。
形なき・き・nなaa・aきaナーキ・アナーキー、aaーなー、nなkきー、なき、形なき集会。
有限/幽玄 - 無限/夢幻、微小/微笑 - 誇大/巨大。
その主体と本質がどこにあれ──あなたは自動的に歓迎されます。
ようこそ。
われわれはこの度、総合制作集団「outré」を立ち上げました。
上にコピペされたものは一時しのぎの集合場所として立ち上げられたdiscordサーバーにて、「活動目的」欄に書かれた案内にして宣言です。
活動の目的は個々の制作領域と能力の拡張・拡大、およびリソースの共有と超分野的共同制作の円滑化にあります。かつてより本集団の所属者はさまざまな活動──例えば、塩の本を作るとか、SFネットメディアに関わるとか、そういった分野・媒体横断型のプロジェクトを数多く立ち上げ、または関与してきました。その中で個人の活動の限界、具体的にはいわゆる「同人」というくびきの力強さを感じたことが、本集団を立ち上げる動機と至りました。
ここでは分野や専門を問わず集まった参加者を組織化し、規模を拡大した、または場所を設けた活動を可能たらしめます。何よりも個人の可能性を拡張するためにoutréはあります。これまでのような本づくりや、より立体的な展示やインスタレーション、それからイベントなど、商業・インディーの境界を超えたさまざまな活動を展開する予定です。
参加者は基本的に平等な権利と声(voice)をもち、自由に企画を立て、協力を募ることができます。イベントや企画への参加義務等はなく、あくまで本集団は個人の活動の可能性を広げるためにあるという前提の上、個々人が考える面白いもの、尖ったもの、楽しいもの──そういったものを実現するための補助的な組織としてoutréは機能します。文字通り、「変」を現実のものとするために。
同時に、本集団はコミュニティとしての機能も充実させる予定です。あなたの興味や関心、知識や専門を共有し、何かを実現するための場所であるに限らず、人と話し、交流し、遊びに行ったりと、つまり親交を深めるための場所としての役割も担います。規模の大きいプロジェクトを立てるにあたって相互の信頼は少なからず必要ですし、何よりSNSのような開かれた空間より少しばかり狭まった個人間の交流から生まれる発想やモチベーションは何物にも代えがたいものです。ですが当然、こういったものにも参加する必要はありませんし、参加しないからといって取り残されるようなこともあるべきでないと認識しています。
参加者は随時募集中です。あなたの持つものをぜひわれわれと共有してください。われわれもまた、きっとあなたのやりたいことを実現する助けになるでしょう。
文章、絵、漫画、音楽、電子工作、ゲーム制作、参加者の専門は一切問いません。また創作や表現を主な活動としている必要もありません。学術を専門とする人も、一人で詩を書くのが好きな人も、人と人を繋ぐのが好きな人も、あなたが少しでもやりたいことを広げ、また他人が広げる手伝いをしたいと思うならば、outréは必ずあなたを歓迎します。
参加を希望される場合、私か、他の参加者にお声掛けください。その際、活動分野や専門、得意とすることなどを、(あれば)これまでの実績と共に共有していただけると助かります。
また、組織立ち上げの発表を記念してアドベントカレンダー形式で参加者から一ヶ月間さまざまな記事を投稿します。本集団の性質や参加者の個性を知るきっかけとなれば幸いです。
https://adventar.org/calendars/11069
なお、組織名は仮決定のものであり、この決定もまた参加者の声と議論によって決定されます。また、現在アトリエとして使用可能な場所を探しています。ガレージなど提供できる場所や施設をお持ちの方、あるいは紹介できる方はぜひご連絡ください。