着物でシルク博物館に行こう
横浜は日本大通りにある「シルク博物館」に行ってきた。
シルク製品ができるまでの工程や、横浜におけるシルクの歴史などが学べる博物館である。
◎今日のコーディネート
絹をテーマにした博物館に行くということで、大島紬をベースに紫をテーマにコーディネートしてみた。
帯揚げはユザワヤで買ったコスチュームアムンゼンを切っただけの布を使用。材料費はだいたい200円だ。SNSでよく見るリボンのように見える結び方をやってみたが、左右のバランスがなかなか難しい。
◎シルク博物館に到着
みなとみらい線「日本大通り」駅からほど近い場所にある、シルク博物館に到着。常設展の説明は専門家の方に任せるとして、ここでは個人的に印象的だったものについて書いていきたい。
◎着物民に会える場所
大人の入場料は800円だが、着物を着ていくと500円に割引されることもあって着物を着ている人がたくさんいた。私の体感値だが、7割か8割が着物を着た客だった。しかも、着こなしが明らかに普段から着ていると思われる人たちばかりで、眼福だった。着物の人口密度が高い…!
◎衣類を作るのに蚕の繭はどれだけ必要か?
常設展で特に印象的だったのは、衣類を作るために蚕の繭はどれだけ必要か、という展示だった。
スカーフ・・・110粒
ブラウス・・・410粒
着物一式・・・・9000粒
想像を絶する量に私は言葉を失った。たくさんの蚕の命をもらって美しい衣類ができていると改めて知った。
蚕さん、ありがとう…!(圧倒的小並感)
◎推し作家ができる
今回の主目的である、特別展『型が奏でるリズムと色彩―型絵染8人展』について書きたい。
心動かされる着物と帯が数枚あったのだが、偶然にもすべて遠藤あけみさんという型絵染作家の作品だった。私はまだ自分で着物を誂えたことはないが、いつかは遠藤あけみさんの着物がほしいという目標ができた。
◎破格のオリジナル商品
ミュージアムショップでは、スカーフやネクタイなどのシルク製の衣類や雑貨、絹・着物に関する文献が立ち並ぶ。
一目で気に入って購入したのは、シルク博物館オリジナルグッズである桑柄スカーフだ。桑は蚕の飼育に欠かせないので、シルク博物館のグッズにぴったり。
横浜スカーフの「Marca」(マルカ)のタグがついていた。このメーカーで、この色数、サイズのものを買おうとすると、20000円ほどすると思う。倍半分違うので、はっきり言って破格だ。
桑柄は珍しいし、なんと言っても可愛い。おみやげとしても実用品としても大満足の逸品だろう。
季節によって特別展が入れ替わったり、講演やワークショップも開かれたりするようなので、折を見てまたシルク博物館に足を運びたいと思う。