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写真を始めて1年で4回カメラを乗り換えた私が、結局Sigma fpに戻った理由

去年(2024年)の1月、Sigma fpを購入し、"ちゃんと写真をやってみよう"と決めました。しかしその後、4回の買い替えを経て結局fpに戻ることに(笑)。本記事では、Sigma fpの魅力や課題、購入・手放し・再購入の理由を振り返りながら、fpがどういったカメラなのかについて語ります。スナップ写真を主な用途として、最後に少しだけ動画性能についても触れていきます。

まず前提として、私は趣味で写真を楽しんでいる一個人であり、プロではありません。むしろ初心者です。そのため、あくまで参考程度に読んでいただければ幸いです。



最初に買った理由

初めてのSigma fp購入は、持っていたCanon 5D初代の使い勝手の悪さがきっかけでした。デカい、重い、AFが効かない、たまにシャッターが止まる――そんな状態では旅行以外で持ち出す気になれませんでした。写真をみてると今でもいいなと思う反面、初心者の私にとって機動力は最悪でした。

Canon5D Classic + EF50mm f1.8

そんな時、小さいカメラがあることをXで知り、購入に至りました。当初はカメラのこと何も知らないので他の小型カメラなどは知る由もなく。たまたま目にしたfpに惚れ、これならたくさん持ち運べる!ということで購入。

ファインダーがなかったり、電子シャッターだったりと変化がありましたが、初心者の私はrawデータの存在すらわからないので、そんなの気にならなかったです。

購入後、カメラを持ち運ぶストレスが一切なくなり、写真を撮る楽しさを実感しました。ちゃんと写真を撮ることが楽しいと感じた瞬間だったかもしれないです。
写真を撮るのが楽しくなって、近くの散歩やちょっとした遠出(用事)にも持っていくようになりました。
↓がその期間の写真の一部です

Sigmafp+Nokton Classic 40mm
Sigmafp+Nokton Classic 40mm
Sigmafp+Nokton Classic 40mm


売った理由と買い替えたカメラ

ではなんでそんなカメラを売ったのかという話になります。
Sigma fpを手放した理由は、一言で言うと「試行錯誤」です。2024年には4回カメラを買い替えました。ほぼfpのデメリットの部分に直面して他のカメラを試したという感じです。

流れ的にはfp→GRⅢx→fp→X-e3→fp
という感じで、3回程fpが手元に来ています、、、。恐ろしすぎる。

一つずつ、選んだカメラが何が違ったのか記載していきます。
大前提として、私がカメラを全く知らない人(初心者)ということだけご注意ください。

①fpからGRⅢxへの乗り換え

ここはすごく簡単な話で、よりコンパクトで「いつでもどこでも」という理想にはピッタリだったからです。写りに関しても評判が良かったので試してみたかったです。

結果として、確かにすごくコンパクトで最高のカメラの一つだと思いました。写りもすごく好みで、取り逃しもなく、それでいてfpよりコンパクト。
デニムのポッケに入ってしまうのでホントに持ち歩くことのストレスは皆無でした。写りも↓に写真を載せていますが、サッと撮ってこの質感が出ることに感動しました。

GRⅢx
GRⅢx
GRⅢx

これだけ聞くとfpをよりコンパクトにしたイメージを持たれると思うのですが、そんなことはなかったです。

②GRⅢxからfpへの乗り換え

結果としては、軽すぎる操作感や、バッテリーの揺れる感覚がどうしても気になり、再びfpを購入しました。

個人的に感じたデメリットですが、「軽すぎて撮ってて満たされない部分がある」ということです。スマホカメラで撮る間隔に近い印象でした。でも逆にそれくらい撮ることへの印象やストレスはスマホに近く、素晴らしいことだと言えます。

加えて、バッテリーがコトコト動いている感じとシャッターが軽い部分がすごくおもちゃっぽい部分があわなかったです。私は最低限の「撮っている感」と「所有欲」は満たしてほしいので、上記の理由でfpに戻すことに決めました。

写りに関して、自分の印象程度の話なので根拠はないですが、レタッチでアンダー気味の写真を触ったときに「暗部の情報がfpの方がある」という印象を受けました(フルサイズだから?)。感覚的には、暗部の質感はfpの方が好きということでした。

なので、あの時の質感でまた写真を撮りたい、、、と再びfpを買うこととなります。他の人も結構fp買い戻している人がいるっぽいので、理由知りたいですね、、、。

買い替えたfpではオールドレンズ系を付けて楽しんでいました。

Sigmafp + 写レンズ
Sigmafp + 写レンズ
Sigmafp + 写レンズ


③fpからX-e3への乗り換え

またなんで買い替えを?というのは本当にその通りです、、、。
理由は、Sigma fpのAF性能に限界を感じ、Fujifilm X-E3に乗り換えました。

友人の子供や友達と遊んだときに、サッとピンとをあわせられないもどかしさを感じていました。日常の切り取りで趣味で使用する分にはなんのストレスもないのですが、ピンとをきっちり合わせてその瞬間を撮るみたいなことは難しいカメラだと思うのですが、友人などと遊んでいてそこがとても気になりました。

あとは、遊んでいるけれど写真撮る瞬間はどうしてもピントに集中して話を聞いてないみたいな瞬間が多く、そこが個人的には嫌でした。他にも街でこのタイミング!っていうとこきにサッとピントを合わせることもできなかったです。

なのでAFがある程度満足できてコンパクトなカメラないかなと、カメラを探す旅に出た結果デザイン的にもツボだったX-e3にたどり着きました。

X-e3のAFは少し古いものではありましたが正直fpの後だと全く気にならなかったです。

Fujifilm Xe-3 + XF56mm
Fujifilm X-e3 + XF27mm
Fujifilm X-e3 + XF56mm

サクサクフォーカスもあうので撮影ストレスがかなりなくなりました。デザ人やコンパクトな感じも全部ツボでした。
この辺から人を撮ることが少し増えた気がしました。友達の七五三の写真もお願いされ、タイミング的にもよかったです。

マニュアルだと構えている間に気が付かれて、自然な感じがなくなってしまうのが嫌だったので改善された感じがしました。子どもの撮影だとより距離感とタイミング大切だと思うのでここに関しては買い替えていてよかったと心の底から思いました。

また、X-e3の撮影体験もかなりよかったと感じています。メカシャッターと電子シャッターの両方を搭載していることや、ファインダーが付いていることがfpと撮影体験を大きく分ける部分だと感じました。

ここに関しては間違いなく私は、メカシャッター+ファインダー付きがいいと思っています。ただ後述しますが、fpにはそれは求めず別で補うことにしました。

改めて、この辺でしっかりfpのデメリットが改善されるとこんな感じかという体験をすることができて良かったと思いますし、シャッターを切ったときの振動と音、ファインダーをのぞいた時の体験は圧倒的だと感じました。


なんで買いなおしたのか

結論としては、X-E3を使っていく中で、ふと感じたfpとの質感の違い。特にシャドウ部分の階調表現や暗部の質感が、Sigma fpで撮った写真の方が好きだと再認識しました。

今でもXe-3は何も問題はなく、すごく良いカメラだと思っており、その当時もこのままずっと使っていくんだろうと考えていました。

年末に差し掛かったタイミングでたまっていた旅行の写真の現像をしていましたが、そこでまた質感に差を感じてしまいました。

ここもかなり個人差があると思うのですが、私は脳内でfpが美化されている可能性があるのでなんとなく聞いてください、、、(笑)

今思えばGRで感じた差より、より顕著にその質感の差を感じた気がしました。この辺は一概に比較できないと思うのですが、カメラのスペック以外にシチュエーションや、各カメラへの慣れなどがあると思います。

Sigmafp + Nokton Classic 40mm
Sigmafp + Nokton Classic 40mm
Sigmafp + Nokton Classic 40mm
Sigmafp + Nokton Classic 40mm

あとは今思うと無意識でしたが、私の好みがおそらくアンダートーンであり、それを得意とするのがfpというだからではないかなと思ってます。シャドウのグラデーションの感じというか、潰れきらずにその中にも階調が綺麗に残っている感じが好きです。

なので私は結果として撮影体験より、自分の好みの質感を優先した結果fpを選ぶ形になりました。
もちろんここで指している撮影体験とはメカシャッターやファインダーの有無を指しています。むしろそれ以外は大変気に入っています。
もちろんデザイン面でもすごく気に入ってて、あの長体はスタイリッシュかつミニマルで好きです。

fpの苦手な部分

ここに至るまでに買い替えた理由がほぼfpの苦手な部分なんじゃ無いかなと思います。

  • AFが弱い

  • シャッターフィーリングが良くないのとファインダーの有無

  • ボディ内手ぶれ補正なし(DNG記録時)

  • 液晶が動かない等

なのでfpでガツガツ動く被写体をばっちり撮りたいとか、レフ機と同じような撮影の気持ちよさを求めるのは違うかなと思いました。

どちらかというと丁寧に構えてシャッターを切ったり、かなり絞り気味でピントを気にせず撮るなどの方向性になるのでは無いかなあと思います。

一応記事内ででたもの以外にも苦手な部分を記載しましたが、スペック的なデメリットなどは他の方のレビューなどを参考にしてください!あくまで私が気になった部分をデメリットとして扱わせていただきます。

動画性能

動画性能も撮れるものはすごく良いです。
DNGで記録できるのであとのグレーディングがすごく楽なのですが、めちゃくちゃ重いです。あと外部収録が必要なので本体が大きくなったりします。ざっと思いつくデメリットが下記です。

  • リグを組むことでカメラが大きくなる

  • データが大きすぎてグレーディングが重い

  • 手ぶれ補正がない

  • AFが弱い

色々見漁った感じ、容量とカメラが大きくなる問題は最小SSDを使えば対応できそうですが、長時間撮影が難しそうな印象です。
スナップ撮影とかなら全く問題ないので良いかもしれないですね。

私がなんでこの辺をデメリットにあげているかというと、用途的にVlogで使えないかなと思ったからです。旅行などでこのサイズ感で良い画が撮れるなら最高だと思ったのですが、上記がデメリットに感じました。

上2つはDNG撮影+Davinciでグレーディングしています。
色はすごくいじりやすいので好きです、、、!

AFに関しても、友達と出かけたりした時に手ぶれ補正がないのと合わさって、ぐちゃぐちゃな画が撮れたりします(笑)
なのでほぼ実用的ではないので、せめて手ぶれ補正はきいてくれるとフォーカスに集中できるのかなという感じです。

ただ、私はVlog用途でミニマルにfpを使うのは諦めてしまいました。

MOVならその辺を、全て気にしなくて良くなるのでそれで良い人であれば全くデメリットにならないかもしれないです。
手ぶれ補正もMOVであれば電子手ぶれ補正が結構効くのでありがたいです。


余談ですが、最近調べたらジャイロセンサーをfpに別付けして、そのデータであとから補正をかけてる人がいてめちゃくちゃ綺麗!となりましたが、やり方見ても良くわかりませんでした(笑)
このかたです。
https://youtu.be/aEOI0Zp6LvE?si=dEeRAC8iAZs0m2Nx


というわけで私は動画機としてLumix S9を購入しました。この話はまた改めて書こうと思います。

結局どういうカメラなの

前提として、いろんな人が言っているように、すごく人を選ぶカメラだと思います。
その理由は『利便性』を抑えて、その分コンパクト、かつスタイリッシュにした結果だと私は思いました。

AFがある程度きいて、手ぶれ補正も少なからず入っていて、それでいて高画質に撮れる、みたいな機能をすべて削ぎ落とした『コンパクトなフルサイズ』という部分に尖らせている。でも出てくる画が凄く良い。
という感じのカメラです。

あまり良い言葉かわからないですが、仕事カメラというよりは趣味のカメラという言葉の方がしっくりくるカメラだと思います。

  • あんまり大きいカメラは嫌だ

  • スナップ撮影がメイン

  • シャッターとかファインダー気にしない

  • マニュアルフォーカスメインでもOK

  • 動画も撮れるけど、DNGで撮るにはかなり腰が重たくなる

  • 画が好み

この辺の要素に対して、うんうんと頷いて大丈夫そうな方にお勧めしたいなと思います!

要点まとめ

  • 購入動機: 小型軽量でストレスなく持ち運べるカメラを探していた。

  • 再購入理由: 質感表現の好みがfpに合致していた。

  • 注意点: 利便性を重視する方には向かない。

改めてになりますが、私も最初を含め3回買い直すくらい沼っています。良い
カメラであることは間違い無いです。

改めて書こうと思いますが、fp1台ですべて完結させるのは難しいと判断したので、写真機にはMamiya645Superという中判フィルムカメラ。動画にはLマウントでレンズを共通で使えるようにするために、LumixS9を購入しています!なので私の答えとしては、できない部分は他で補い、できる部分をより愛そうというスタイルです!参考にしていただけると幸いです。

是非合う人の手にfpが渡ることを祈っています!それでは良いfpライフを!

※初投稿でだいぶ長くなってしまったのですが、これから続けられるといいなと思います、、!


#カメラ初心者 #カメラのたのしみ方 #Sigma #Sigmafp #スナップ #写真


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