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朝から洗濯機と水道をつなぐバルブから水がポタポタ止まらない。外してつけたりを何度も試すがうまくいかない。朝からなんて日だ!と叫びたい気持ちになる。

水は漏れるがなんとか洗濯は完了していたので、洗濯を干す。干していたらだんだんと気持ちが落ち着いてきた。…あ、陽にあたっているからかもと気づく。

窓からパァーっと差し込む太陽の光。光に包まれながら干す洗濯物。柔軟剤のいいにおい。無心で手を動かす。時間とともに昇っていく太陽。じんわり頭や顔、身体が陽の光であたためられてなんとも心地よい。

洗濯を干し終えて、陽の当たるソファーの上へ陣取る。何もせずに風の吹く音を聞きながらぼんやりする。

ただそれだけ。それだけで「あーなんて好い日なんだ」としあわせな気持ちになる。無事な一日を積み重ねることのしあわせを感じる。

新年から引き続き、悲しいニュースがテレビや新聞から流れてくる。無力感に気持ちを引きずり込まれそうになってしまう。そこへ心を寄せることもかけがえのない優しさだと思うけれど、分けるほどに自分は消耗してしまうから。

太陽にあたったり、風の音を聞いて、ぼんやりする時間を過ごす。自分や周りのひとと無事に過ごせていることをありがたく思う。そういう温かな気持ちが日本全体を明るくしてくれると思うから、まずは自分の心と身体を自然にあたためてもらいましょう。今日も一日みなさんが穏やかに過ごせますように。

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