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31.人を集めてうまく話せれば売れるのか?(結論、売れる)【47歳で独立した私が50歳で軌道に乗るまでに経験した99のこと】

気に入られたと思った人から、真逆の冷たい態度を取られることもある。
人は感情で動く。
プラスに動いた感情は、マイナスにも動くものだ。

開業は大変なことの連続でした。
これまでやって来なかったことに、自ら取り組まなければいけません。
誰も何も指示してくれないし、正解を見つけるすべもありません。

早く売れたい!
安定した売上が作れるようになりたい!!
気持ちは焦るばかりでした。

以前の記事にも書きましたが、私は人前で上手に話すことの重要性に開業当初から気づき、話す練習をしていました。
月に一回、講義も受けていました。

講義と言っても、売るための講義ではありません。
本当にただ話すための講義です。
最初はみんなの前で大きな声を出す練習でした。
これが意外と難しいのです。

また、人前で話す練習として、最初に自己紹介をしました。
一緒に学んでいる人は、30人くらいいたと思います。
人が話しているのを聞き、それに対する講師のアドバイスも聞くので、客観的に見れて勉強になりました。

最初の自己紹介は動画を撮られ、いつでも見れる状態で保存されました。
小さい声で、早口で、モゴモゴと、恥ずかしそうに自己紹介をする自分を何度も動画で見返しました。
なにこれ、恥ずかしい!と感じました。
成長するためには、この、自分を客観的に見る作業が必要です。

何とかうまくなりたいと思った私は、事務所で毎日話す練習をしました。
時々動画も撮るようにしました。
欠点を見るためです。
向き合わないと、改善点がわかりません。

学ぶ前は、話す練習というのは、身振り手振りを付けて、例えばジョブズみたいにステージで話せるようになる練習をイメージしていました。
ところが、実際はまったく違いました。

人は自分に興味があることしか聞かない。
本当の話じゃないと、人は聞いてくれない。
頭に具体的にイメージできていないと人に伝えられない。
まずは前提を叩きこまれました。

話しのうまい人は、人が理解できるように話します
分かりづらい長い話は、聞いていられません。
どちらの人がモノが売れるかと言えば、間違いなくうまい人です。

グループワークでは、グループの人たちにわかるように、テーマに沿った話を作り、実際に話して伝えました。
どこがわかりやすく、どこがわかりにくかったのか、フィードバックをもらい、自分もフィードバックしました。
相手が何を言えば喜ぶのかも意識しました。
話しには、コミュニケーション能力も必要だなと感じました。

人と感情を切り離すことはできません。
評価の高い人は、間違いなく好かれています。
嫌われている人は、実力よりも低い評価になりがちです。
好かれるということは、自分の評価を上げる大事なスキルです。

実は私は、評価を上げるために良い顔をすることを避けて来ました。
そんなの実力じゃないと思ったからです。
媚びているようでイヤだという気持ちもありました。
その結果、学生時代にやっていた活動では、自分よりも実力不足と感じる人が選ばれるという、悔しい思いもしてきました。

大人になって、この問題に直面するとは思ってもいませんでした。
今は学生時代とは違う考えです。
好かれることは大事です。
それは、評価を上げるためではありません。
人のためになることをしていれば、自然と評価は上がるし好かれます。
好かれないのは、人のために動いていないからです。

私が学生時代にやっていたのは、自分の実力が上がればいいという、自分勝手な行動でした。
何かがうまくできても、自分勝手ではダメなんです。
誰のためにもなっていなければ、誰の心も動かせないからです。

この歳になってやっと気づけました。
話を聞いてもらうためにも、誰かのための思って話を考えて、役に立ちたいと心から思って話すことが大事です。
自己中心的な話なんて、誰も聞きたくありません。

話し方を学んでも、ここに気づける人は多くないと思います。
自己中心的な話を最後までしていた人もたくさんいました。
だけど、それはそれでいいんです。
みんなの目的が同じではないからです。

私は私が気づくべきことを気づけました。
仕事だけでなく、家族に対しても考え方や行動が変わりました。
人のために何ができるかを毎日考えるようになりました。
このマインドが、売れるための第一歩だと思いました。

人が集められるということは、人が聞きたいと思うテーマを取り上げ、参加したいと思う言葉で告知をしたということです。
そこで人が聞きたい話ができれば、結果、モノも売れます。
人を集めるのも、モノを売るのも、自分を気に入ってもらうのも、すべては言葉の力ですし、相手を思う気持ちなんです。

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