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52.講座にしれっと参加してくる営業目的の人たち【47歳で独立した私が50歳で軌道に乗るまでに経験した99のこと】
開業1年目に父がなくなり、母の介護が始まった。
そのタイミングでエンディングノートの講師の話をいただいた。
こうやって仕事が決まっていくのだなと感じた。
開業2年目から、エンディングノートの講座を始めました。
私のように親を突然亡くす人は少なくないと知り、親側の人たちに、エンディングノートを残してもらいたいと考えました。
半年後には、遺言書講座に変えました。
エンディングノートの講座をする中で、遺言書について知りたいという声が多かったからです。
遺言書の講座を始めるにあたり、念のため調査を行いました。
誰かがすでにやっていたら、私が場を荒らすことになるからです。
それは避けたいと思いました。
その頃はまだ、同じ地域の行政書士の方たちと交流がありました。
知っている人に、遺言書の講座を始めようと思うと伝え、他にやっている人がいるかどうか聞いて回りました。
答えはこうでした。
やったことあるけど、誰も来ないよ。
やっても無駄だよ。
聞き取りの結果、講座をやったことがある人はいたものの、継続的に行っている人はいませんでした。
地域でセミナーができる場所はだいたい決まっているので、そこで同じような講座が行われていないかも確認しました。
結果、私の地域では遺言書の講座は行われていませんでした。
これなら問題ないと思い、広告で告知し、スタートしました。
誰も来ないと言われましたが、最初から20人、30人と、結構な参加者を集めることができました。
新聞広告を入れたのがよかったのだと思います。
そこからコロナになるまで、講座は毎月欠かさず続けました。
徐々に仕事にもつながりました。
毎月講座開催をしていると、怪しい人が紛れ込むようになりました。
遺言書の講座なので、参加者は70代80代の方ばかりなのですが、30代や60代という、高齢者でもなく、高齢者の子供でもない年齢の人が1人、2人参加することがあります。
この場合、たいてい営業でした。
銀行などの金融機関、税理士、同業者、謎の企業の社員などです。
講座が終わったタイミングで、名刺を持って近づいてきます。
そして、何かしらの要望を伝えてきます。
この方法で仕事になることってあるのでしょうか。
こちらにとって、大事な時間です。
月に一度の大切な営業集客活動の場です。
参加者と雑談をして終わりたいのに、なぜ営業にやってきた人たちとの名刺交換の時間に使わないといけないのでしょう。
そういうのは、交流会などに行ってほしいですよね。
講座開催は、広告を打って、人を集めて、私という人間を知ってもらう大事な場です。
気軽な気持ちで営業に来られるのは、主催者ならみんな困るはずです。
そんなこと、面と向かって言えるわけもなく。
女性だと思って、気軽に参加しているのだろうなと思います。
そこもまた、嫌ですよね。
時々、講座の広告に「同業者お断り」などの文言を見かけます。
なるほど、私だけでなく、みなさん同じ思いをしているのですね。
営業がしたいなら、自分で企画して、広告を出して、集客してもらいたいですね。
それも仕事のうちですから。