71.ひとり起業の唯一の欠点【47歳で独立した私が50歳で軌道に乗るまでに経験した99のこと】
未経験から開業して軌道に乗れたのは、凹んでもすぐに立ち直り、前向きに進むことができたからだと思う。
願えば叶うというが、本当にその通りなのかもしれない。
ひとりはとにかく自由です。
朝起きなくてもいいし、起きてもいい。
会社員時代との大きな差は、まさにそこだと思います。
朝起きなくてもいいなんて、本当に自由ですよね。
私は夜型で、気が付くと3時になっています。
何かしていると、4時になることもあります。
これができるのは、朝起きなくてもいいからです。
起きなくてもいいとなると、何時まででも好きなだけ起きていられます。
夜型の私にとっては、嬉しい限りです。
3時に寝て9時に目が覚めたら、軽く身支度をしてパン屋まで散歩します。
優雅な朝の始まりです。
会社員時代は、5時半に起きていました。
車通勤だったので、道路が混まないうちに、早めに出かけました。
8時前には出社して、8時半からの仕事に備えました。
ロッカーで着替えて、先輩たちに挨拶をします。
12時になると電気を消して、みんなで食堂に向かいます。
みんなと同じものを食べて、ロッカーのある部屋に戻ります。
同僚と少し話をして、仕事に戻る、そんな毎日でした。
あの頃は普通だったことですが、もうできません。
本当は、食堂に行くのが毎日苦痛でした。
12時になったらお昼ご飯を食べなければいけないのが、何かの罰のように感じていました。
今はもう、何時に寝ても、何時に起きても、食べても食べなくてもいい。
いつも犬と一緒にいられます。
好きな時に散歩もできます。
これだけでも、独立して本当に良かったと思います。
唯一、ひとり起業の欠点を挙げるとしたら、それは事業の規模を拡大できないことです。
また、完全に人に任せた状態にすることもできません。
いわゆる成功者たちは、自分で労働はほとんどしていません。
そういう仕組みを作るからです。
何もしなくてもお金が入って来る、増えて行くようになっています。
事業もお金も勝手に回るようにしています。
私の場合、それは不可能です。
ある程度自動化できても、ひとりにこだわるのなら、労働時間をゼロにすることはできません。
特に行政書士の仕事は労働型です。
毎月、ある程度の労働は必要になります。
人を雇わない、業務委任しないなら、自分で労働することになります。
さらに投資もしないので、お金が勝手に増えることもありません。
これはひとり起業とは関係ありませんが、私のように投資もしない場合、売上でお金を増やすしかありません。
独立して少しの間は、いずれ億を稼げるになりたい!なんて思っていましたが、ひとりで億を稼ぐためには、かなり高額のものを売るしかありません。
その分、責任も発生します。
20代30代ではないので、億を稼がなくても、老後の資金は貯まるなと考え直しました。
それよりも、自由な時間を楽しみたいと思いました。
起業には、色々な形があると思います。
売上や利益目標によっても、やり方は変わって来るでしょう。
40代50代から、年間数千万を稼ぐのであれば、ひとりでもできますし、労働時間を減らしながら、自由な時間を楽しむこともできます。
何しろひとりなら、面倒な人間関係がありません。
やめたい時にやめることもできるはずです。
私はかなり気に入っています。