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スマホを家に忘れた日


数秒の時間があれば
すぐにスマホのロックを解除し、
SNSを確認している。

そんな生活をしているから
スマホを家に忘れてしまったとき
とても不便だった。

ん、不便というより、スマホにすごく
依存しているな〜と気付かされた。

電車が来るまでの約5分、
職場までに電車にゆられる30分、
休憩時間の1時間。

休憩時間は好きな音楽を聴くことで
リラックスするが、
それができなかった。
マンガも電子書籍も読めず、ゲームも
スマホ決済もできなかった。

スマホ1台で色んなことができるなって
改めて思った。

久しぶりに電車の窓から見える景色を
見ていたし、
書店に行って紙の本を買った。

電車の時刻を調べることもスマホ、
時刻表を持っていないからこれが一番困った。

駅に行かなければ
目的地へ向かう電車が
いつ発車するのかわからない。

田舎だから1本逃せば1時間後だ。

結局、同僚に教えてもらった。


ふと、話したくなって、
公衆電話から実家へかけてみた。

受話器を手に取り、
十円玉を入れる。

公衆電話を使ったのはいつぶりだろう。
ドキドキしながらつながるのを待つ。


…誰もでない。

母なら出てくれるだろうと思って
かけてみた。

…出ない。

後で聞いてみたところ、
タイミングが悪かったのと、
公衆電話は非通知と表示されるみたいで、
出なかったみたいだ。


自宅に帰り、スマホを見つけ、
ひと安心した。

この、手のひらサイズのデバイスを
いつのまにか片時も離せなくなっていた。


そんなことを思った1日だった。

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