マガジンのカバー画像

13月の残火

61
2020年、2021年、2022年、詩作品
運営しているクリエイター

#こどもの日

五月五日の詩

星に生まれたせいで、光り続けるしかなかった、夜空の点滅。包丁の先端みたいにキラキラしているのに、誰も殺せないのがかわいそうだと思った。 今この瞬間も、少年少女は自分の存在を証明するために、世界のどこかで生まれている。 ねえ、知ってるか。 赤信号を渡っても、何人もの人が今も生きていて、何人かは死んじゃって、その子は少年少女に生まれ変わって、大人と戦ってるんだって。 でもこれは内緒話にして、大事なことだけを、今から手のひらにメモしましょう。 「「辛かったら逃げてもいい

¥100