早出のおじさん
私の仕事が早出のとき、毎日ベンチに座っているおじさんがいる。
その通りはショップが立ち並ぶ少し小洒落た商店街なのだが、
その中ほどにベンチがありそこにおじさんは座っている。
スーツ姿の50代位の男性で、ベンチに座っていつも上を見ているのだ。
コーヒーを飲むわけでも、スマホをいじるわけでもなく。
上を見つめる中年男性。
彼の名前は早出さんという名前にした。
帰りには早出さんはいない。
私は早出さんが何を見ているのかが気になり、帰りに歩きながら
その座っていたであろうベンチから
上を見てみた。
しかし、
商店街の屋根だけだった。
次の早出の時に、早出さんがもしいたら話しかけてみようかなと思うけどその事を仕事場の人に話したらやめときって言ってた笑
みんなぼ〜っとしたい時あるもんな。早出さんに次会えるんはいつやろか。
おわり。