彼を吹っ切るまでの100日(23日目)ー私の中で彼が死んだ日②ー
(34歳突入直前に大好きだった年下彼氏にこっぴどく振られた女が100日後に立ち直る備忘録。ままならない感情と、それを振り切るためにやってみたものを綴る)
▼前段
昨日の夜はとても怖い思いをして、
メイクも落とさずそのまま寝た
朝起きたら、元彼から連絡が来ていた
「ごめん、寝ちゃってた」
「大丈夫だった?」
私も、その後のこと送ってなかったな、
と反省し、簡潔に返信した。
「つい頼っちゃってごめんね。
近くの店に入って大丈夫だった」
そしたら、
「良かった!無事で何より」
の一文だけ、返信がきた。
この瞬間に、私はもう、
どうしようもなく
改めて実感するしかなかった
ああ、彼の中で、私はもう消えたのだ。
あの愛情深いあの人が、
パートナーだけでなく、
自分に関わる周りの人すべてに、
見返りを求めない、深い愛情を
自然とそそげるあの彼が
たった、その1文だけ返すということは
もう嫌でも理解するしかなかった
彼の中で、私はもう、
本当にどうでもいい存在なのだ
あの半年間、惜しみなく愛情を
注いでくれた彼、
彼の中に、私はもうひとかけらも
残っていないのだろう
もしかしたら、とても嫌な存在として
記憶に残っているのかもしれない
幸せだった時の2人を覚えていてほしかったけど
それも、無理なのかもしれない
彼の中の私の存在が、
もう本当にどうしようもなく
なんでもない存在になったのだと
痛感せざるを得なかった
その時、私の中でも彼が死んだ
復縁したい気持ちしかなかったけど、
もう今度こそ本当に、
復縁は無理だ、とやっとわかった
あんなに愛し合っていたのに、
大切に思い合っていたのに、
こんなに簡単に縁って切れちゃうんだ
そのことが悲しくて悲しくて
本当に仕方なかった
遅すぎるけど、やっと現実を突きつけられた
頭でしか理解していなかった現実を
身体と心全部で理解した
彼の中で、私って、なんだったんだろう
どんな存在だったんだろう
考えたってもう何も意味は成さない
だって、彼の中で私はもう何者でもない
死んでいる、どころか
消え去りたい思い出かもしれない
そして、やっと、私の中でも
彼は死んだのだ。
死、ということは、
やっぱり思い出したりして
辛くなることもあるんだけど
でももう生き返ることはないって
ちゃんとわかっている
死んだ人間が生き返ることは
絶対にできないことだから
ようやく、ようやく、理解したんだ
認めたくなかった現実、
ようやく突きつけられて、
飲みこまざるをえなかった
・
そんなことが起きてるのに、
私は今日もマッチングアプリで
知り合った人と二次面接である
ほんと、何やってるんだろう
直前まで、ドタキャンしちゃおうか
すっごくすっごく迷ったけど、
やっぱり人として、約束は守りたくて
行ってみることにした
この彼は、本当に話していて気が楽
全然疲れない
こんなに疲れないこと、ある?
リラックスして、居心地がいい
まあるい気持ちになれる
だけど、私はそれだけだと
人を好きになれない
「わー!この人ってホント最高!
尊敬!大好き!!」って
思える相手じゃないと、
結局自分の気もちが続かなくて
長続きしない
いや、この年で何言ってんのって
そんなことはわかっている
結婚したいならなおさら、
穏やかな生活のためには、
そんなこと求めるなよってことも
ちゃんとちゃんとわかっている
でも、私は、
心から自分が大好きな人と
ずっと一緒にいる日々を過ごしたい
そして、それは、
私にとっては、
今日、死んだ、元彼のことなのだ