木曜日は餃子の日
先日、お義母さんと餃子作りをした。
シンガポールでは焼くより茹でる方が主流で、皮も日本のよりも厚い。
破れにくいのはいいけれど、少し形成しずらい感じがした。
手際よく餃子を包むお義母さんに負けじと私もせっせと包む。
だが、全然綺麗にできないではないか!
昔は毎週祖母と餃子を作っていたのに、、、
母子家庭だった私は、学校が終わるといつも祖父母のところへ帰っていた。
木曜は祖父母の家業の定休日で、夜ご飯は祖母が決まって餃子を作る日だった。
今思えば、祖母も私も不器用で包むのも焼くのもよく失敗していたな。
でも味はいつも美味しくて、木曜日が待ち遠しかった。
大学入学とともに実家を出てから、祖母の餃子を食べていない。
最後に食べたのはいつだっただろうか。
帰省するたび、祖母は同じフレーズを繰り返し使うことが増えた。
次第に料理もまともにできなくなり、私が就職する頃には、餃子を作れなくなっていた。
いろんなことを少しずつ忘れていく姿に、非当事者ながらも絶望したが、祖母はいつも楽しそうで、それが救いである。
私にも祖母に会う時の楽しみがある。
連絡なしに急に帰省した時でも、
「あんたのことを考えてたら本当に来るもんだから嬉しいよ」と祖母はいつも言ってくれるのだ。
次の帰省までに餃子包みの練習をして、祖母に振舞ってあげたいな。
またすぐ顔見せに行くから待っててね、ばあちゃん。