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真夜中のドライブ
エモいタイトルだが、ただの夜泣き対応。
といっても、ボリュームを落とした男性シンガーの歌、車の走る音と、娘の息遣いだけが聞こえるとても穏やかな時間だった。
20時半過ぎに就寝し、0時前突然の「ぎゃーーー」
なだめても、抱いても、おろしても、声をかけても全部だめ
仕方なくYouTubeで玉が転がりながら子守唄が流れる動画やアンパンマンパンを見せると、落ち着いてくるが、少し体勢を動かすとポジションが悪いのかまた「ぎゃーーー」
お茶も飲まない。
1歳半を過ぎてイヤイヤ期に片足をつっこんでいるようで、意思も強めガールの娘には最近手を焼く。
かわいいけど。
いやいやと首をふり、あっちと寝室の方向へ手を伸ばすので眠いのかと寝室に歩き始めると落ち着いた。そうかそうかと寝室のドアに手をかけるとまた「いやいや(あっち)」
え?そう?とリビングに戻り歩くと落ち着くので、そうかそうかとソファに向かうと「いやいや(あっち)」
を何度も繰り返し。
1時間以上泣かれて午前1時。
そうか、もうここが嫌なんだな
出かけよう。
鍵と財布だけをカバンにいれてそのまま外へ。
深夜はさすがにほんの少し秋の気配が濃い。
(涼しいとは言っていない。)
車に乗せ、チャイルドシートロックをする。
お出かけに納得しているのか落ち着いている。
自分も運転席に乗り込み、シートベルトをし、さて出発。
どこへ行こうかな。
あてもないのでとにかく気分で右左折し、走る。
少ないながらも数台すれ違う車があって、仕事帰りかな、それとも同じく夜泣きの子を落ち着かせているのかな、など想いを馳せて。
仕事帰りならお疲れ様
今から出勤でもお疲れ様
同じく夜泣き対応でもお疲れ様
自分が散々な気持ちだったので、なんだかみんなを労う気持ちが増し増しだった。
10分近く走ってコンビニ入り後ろを見ると、しっかり目を開けた娘がいる。
寝てない。
そうか、と再び車を走らせる。
自分の心が落ち着くコツは、寝たかななどとは考えず、どこを走ろうかな〜とあくまでも気分転換にドライブをしていることにすること。
途中信号待ちでチラリと振り返ると、眠った娘が。
あ、寝た。
ホッ
さすがにホッ
時刻は1時半前。意外と早く寝てくれた。
しかし帰って布団に置くまで油断ならないのでまだ安心しすぎない。
玄関先の自動点灯ライトや鍵の開閉電子音などでチラチラ目が開いたが眠っているようで、無事ご就寝。
ホ〜〜〜〜ッ
っとして私も寝た。
夜中のドライブはなかなかよかった。
今後も夜泣きの際は潔く外へ行こうと思う。
とはいえ、その日はたまたま子どもたちと早くに就寝しており、夜泣きまでに3時間弱眠れていたことや、夜泣きが比較的早い時間でその後朝まで割と時間があったこと、その週は何かとメンタルが調子良かったことのすべてがあったからこそ、落ち着いて対応ができたのだと思う。
毎晩だと厳しいけれど、たまにならまたドライブに付き合ってあげよう。
この先の人生で、そう何百回もあることではないだろうし。