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入居申し込み審査の相談

物件のオーナーさんが、入居審査に関する相談に来ました。

入居の申し込みがあったが、申込者についてちょっと引っかかることがあるので受諾してもいいか視てほしいとのことでした。

以前、とある外国籍の人にお部屋を貸したら大きなトラブルがあってもう懲り懲りだったという経験があり、今回、当時のトラウマを連想するような申込者だったので、念のため相談へ来てくれました。

もちろんこのオーナーさんは外国人を差別するつもりはなく、以前の出来事がひどかっただけに、相当慎重にならざるを得ないようでした。

相談する立場としてオーナーさんはできるだけ私にも情報を開示したいと思ってくれていたので、申し込み書類などの資料をたくさん携えて来てくれたのですが、名前や職業などの物理的な情報にひっぱられると霊視もだんだんズレてくるので、できるだけそうならないように視ていきます。

こういうとき最初に視るのは、申込者の人物像です。性格や思考パターン、行動パターン。

入居の申し込みだけでなく、会社の採用面接などで、誰かを審査しなければならない人が相談へ来ることがよくあります。もちろん私が採用の可否を促すような発言はできないし、そう受け取られないように気をつけてはいます。その人の人生を左右する決断なので、どれだけ客観的にフラットな情報を提供できるかというところにやり甲斐があります。

いちばんしっかり視るようにしているのは、その人の裏表です。オンとオフ、内と外、人前と一人のとき。特に物件は家の中で他人に見られていないときにどのような行動を取る人か、ということは重要になってくるし、オーナーさんとしては、きれいに使ってもらえるか、規則を守ってもらえるかを重視します。表向き良さそうな人、書類上支払い能力がある人、というだけでは足りないのです。家族の前での態度や、一人で居るときの行動や思考について、できるだけ正確に視るようにしています。

オーナーさんは書類上の情報や、仲介業者さんから伝え聞く心象だけでは不安だから来ているので、見えない部分を埋められるような角度で視ることが、私にできることな気がします。

人が見ているときだけいい子に行儀良く振る舞って、見ていないときは雑、というようなギャップを視ます。誰にでもこういう部分はあって、オンとオフ、内と外を演じ分けるのは自然なことですが、これが一定の度を超えるといつか問題が起きるかもしれません。悪いところを見つけようとしたらキリがないので、この演じ分けや多面性の度合いだけを淡々とチェックします。

オーナーさんとしても自分が貸している大切なお部屋の中を、入居中は見ることができないのでとても不安です。不安な人ほど、悪いところはできるだけすべて細かく把握したいと思うものですが、悪いところは視れば視るほど出てきます。果たしてすべての悪い点を知る必要があるのか? たぶんぜんぶ見えてしまったら生きていけません。

不安だからこそ相談に来るけど、そんな人にこそスキップして帰ってもらいたい♪ このオーナーさんには専属の弁護士さんがついているのに、私に相談へ来てくれるということは、晴れて虹が出たような気分のなか帰れることに期待して来てくれている。来たときと帰るときが本当に別人なのでびっくりします。顔色がよくなって、すごい笑顔で。来たときは顔が真っ黒だったのに。

不安にさせないように適当なことを言うのはイヤ。でもはっきり言ったとしても、伝え方次第でその人を気分良くしてあげることはできるから、できるだけ明るくしたい。弁護士じゃなくてこっちへ相談してみようと思ってもらえるように、大切に相談に乗りたい。

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