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はじめてのレ・ミゼラブル
素敵な先生たちが言っていたミュージカルというのは、私が高校を卒業した3月下旬ごろに参加したレ・ミゼラブルの舞台のことです。(とうの昔)
高3の12月には推薦で大学が決まっていたので、高校を卒業するまでの3ヶ月は、推薦が決まった生徒だけが登校して特別授業を受けることになっていて。
高3を担当していた全ての先生たちは自分がやりたかった授業を100%自由に企画することができて、生徒は取りたい授業をすべて選べるようになっていました。定員は決まっておらず、集まった生徒が1人だとしても決行されます。
私が選んだ授業の一つがCreative Writingで、あの素敵先生が企画したコース。参加者は私一人! 広い教室で先生と一対一というふしぎな経験でした。
ああ、逸れすぎました、なんだっけ。
そうそう、大学入学までの3ヶ月が自由で暇だったので、何かやれることないかな~と思っていたところ、レ・ミゼラブルのオーディションのチラシを見つけて(大手の新聞か何かに載っていたか折り込み広告だったか?)。アマチュア向けではあるものの、英語でレ・ミゼラブルを上演するという、歌も舞台も初めての私にとってはハードルが高すぎる企画。
レ・ミゼラブルもミュージカルも興味ないけど、英語と名の付くものなら何でも興味があった私。高校の帰りに制服を来たまま即オーディションへ行きました。
人生初のオーディション。英語で自己紹介をしてから、好きな英語の歌を一曲アカペラで歌うというものでした。Sound of Musicの曲はすべて歌詞が頭に入っていたので、そのなかのMy Favorite Things(私の好きなもの)という歌にしました。
そしたら一曲のはずが、英語でドレミの歌も歌ってくださいと言われ、歌詞が分からない人にもなんとなく内容が分かるように、歌って聴かせる感じでやってみてと言われました(笑) そんな難しいことできない! けどあたふたしながら頑張りました。
もうちょっと大きめにジェスチャーつけて、大舞台にいると思ってやってみなさいと言われ、結局3回くらいやり直しさせられました。恥ずかしかったです。
オーディションなんてもう二度と行くかと思いながら帰宅しました。数日もしないうちに合格の連絡が来て、配役も決まったと。
レ・ミゼラブル(ああ無情)の主役は「ジャンバルジャン」というおじさんなのですが、本公演は主要キャラである「マリウス」という青年にスポット当ててコンサート形式で上演するということになりました。なぜなら演出家がジャンバルジャンをやることになっていた(バルジャンができる実力者が見つからなかった)ので、その人が主役をやってしまうとカオスになるからです。
で、そのマリウスという青年は私がやるということになってしまったのでした。そしてそのマリウスと恋に落ちるコゼットという美少女役は、私の二周りくらい年上のご婦人が演じることに。(あとで知ったことですが、このご婦人はコゼット役限定でオーディションを受けたらしく、絶対にやりたいと演出家にアピールしまくったという話です(笑))
みなさんレ・ミゼラブルが好きで、私以外は全員希望の役でオーディションを受けていたようです。し、知らんかったあ~! 知ってたら「男以外」って言ってたよ。
3ヶ月猛練習して、3月に公演。これにあの素敵な英語の先生お二人を招待したのですよね。長くなりましたが、このレミゼ公演が、その後の波乱に満ちた人生のはじまりでありました。
→【本気のレ・ミゼラブル】へ続きます。