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癌・余命半年宣告③

白柳 孝 つれづれ日記 Vol.66

1.病は気からと言うが本当か

昔から病は気からと言われているが、「病」は肉体であると考え「気」は精神であると考えると、その「気」が病んでいれば当然肉体も病んでしまう。前述の千島喜久男博士は「心身一如の生命弁証法」として現代医学やその基礎となっている生命学では精神状態を無視又は軽視していると述べています。

千島 喜久男,血液と健康の知恵,地湧社,1977年11月
現代医学やその基礎となっている生命学では精神状態を無視又は軽視して、実験観察を行い、医学では薬とメス一辺倒の肉体的医学、対症療法に終始している。そのため、精神的ストレスから来るガンを始め多くの慢性的、難病奇病が多発し現代医学はその対策に手を焼いている。
現代医学の唯物的思想がわざわいして、病人をその心身全体として治そうとはせず、病気を局所的、肉体的なものとして、それの現す症状を一時的に抑える対症療法を主としている。心身一体としてもっている病人を治そうとせず、病気だけを治そうとしているからである。

千島喜久男博士は心身一如の説明として物質とエネルギー、佛教で言う空の思想、フロイトの精神分析、米国キャノンダイバーの精神身体医学、古代日本のカタカムナ神等々、とても深くて難解な説明をされています。私ではとても歯が立たない深遠な理論ですですが、簡単に心身一如であり、妻のガンも同じ事が言えると理解しました。


2.断食の徹底が癌を治すが、毎日美味しく食事している

妻には私が勉強したことを噛み砕いて説明し、なるべくよいと思われる事は実践するようにしてきました。漢方薬などは簡単にできますが、一番の治療法は断食であると思いましたので、それを理解してもらうよういろんな先生の解説を準備しました。多くの方が断食を推奨しています。

しかし口では断食を言うものの、実際では今日も美味しくいただいたと喜んで好きなものを食べていました。病気は乳癌ですので胃腸はしっかりしていて、体調も悪くないとすれば、当然食欲だけが毎日の楽しみになり、病のストレスを食欲でカバーしていると考えれば仕方ないと思う反面、これではガンに餌をあげているようなものでガンは治らないと心配になりました。


3.「Oリングテスト」で無意識下を探ってみる

知り合いの医師でテレビにも出ていた樋田先生に相談しました。樋田先生は看板は耳鼻科ですが、特殊診療をしていて「心と身体の統合医療」としてキネシオロジー、Oリングテストを活用して自然治癒力を高めて治療効果を上げる診療もしています。ホリスティック医学とは身体だけでなく心や精神霊的なものまで総合して病気を治すものであり、妻のガンにはピッタリだと思ってお願いしました。


4.無意識下では治りたくないと思っている

初診は私も一緒に受診し、どうようなものかも含めて説明を伺いました。その後何回か受診して答えが出ました。患者本人の心に質問し、本当はどう思っているかを聞き出すには、医師との信頼感を醸成し安心して質問に答える準備がいります。何回通院したかは忘れましたが、そんなに多くはなかったと思います。

樋田先生から直接私の携帯電話に掛かってきました。色々説明された後に結果報告です「奥さんは病気を治りたくないと思っている」。えーなんだその答えはと愕然としましたが、電話を切った後ゆっくり自答自問をしました。    何で治りたくないのか、どのような気持ちか、なぜ病気になったのか等々。断食で治る期待をしていたのに、毎日美味しいと食事を喜んでいたのは、治る気持ちがなかったんだと解りました。

ガンの原因は現代の食生活や添加物、化学物質の汚染など色々原因はあるが、「ストレス」が原因ではないか?、妻の一番のストレスは「夫の言動」かも知れないと思うと思い当たることが一杯出てきます。まいったな、こんな事あるのか、酷いではないか、嘘だろうと、今更言っても仕方ないが、妻は治ろうとしないのは、早く夫から離れて極楽浄土に行きたいと云うことなんだと理解しました。

次回・・・
治りたくないなら、生活を楽にしてあげる方法を検討   につづく



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税理士 白柳 孝


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