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君の名は?

天使 「承認欲求どうなん?」
ちゃん魔子 「死ぬまでいいね!とフォロワーの数数えてたらええねん」
世捨て人 「んだなや」
天使 「あら全く気配感じなかったわ、誰?」
世捨て人 「才能なし、運なし、努力嫌い、人間大嫌い、落ちこぼれの負け組の…」
ちゃん魔子 「しゃきっとせんかいワレ」
天使 「超ネガティヴ、かかわりたくないわ」
世捨て人 「友達出来たことないんだなあ、けどおむすび大好きなんだなあ」
ちゃん魔子 「ほんとの友達なんかひとりもおらへんし、誰もかまってくれへんから承認欲求にとりつかれるんや」
世捨て人 「こんなおいらでも人気者になれねえべかと、悪魔どんに聞きに来たんだべ」
悪魔 「人を小ばかにして、誹謗中傷して、何でもかんでも嚙みついて、たいして偉くもないのに偉そうな態度して、何も成し遂げたことないのに他人に無理難題押しつけて、なんだ駄目だなあと言って笑っとけば人気出るんちゃうか」
ちゃん魔子 「超ネガティヴ村作って、そこの村長になったらええねん」
世捨て人 「なんかやる気出てきたべ」
天使 「世界にblueのフィルターかかって見えるわ」
世捨て人 「村の名前考えてけろ」
ちゃん魔子 「えばらに村や」
悪魔 「わし最近思いついたんやが、やたらファクトだ、エビデンスだ、DXだ言うとる連中にあるシステムを構築するようにそそのかしとるんや。AIを駆使して世界人類の価値と順位をさらすんや。あなたは現在総合○○点です。世界のトップ10位内に入ってますねえ。お前は圏外や、何の価値もない。みたいな」
天使 「やな感じ」
悪魔 「人間の価値とはなんや?財力、知力、生産性、学歴、容姿、影響力、遺伝子分析、そういった現在まであやふやにしてきた価値観を明確に数値化するだけのことや。どいつもこいつもアホみたいな承認欲求を満たすためにこのシステムにアクセスする。AIは最初にこう質問する。君の名は?」
ちゃん魔子 「兄ちゃん、もはや人間どもに名前なんかないんや。数字と記号や。どたまかちわってマイクロチップうめこんだろかワレ」
天使 「あ、忘れてた。今日のオオタニさんのホームラン見てなかったわ。チョリース…」




 

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