小銭タワー。
引越しのときに、小袋いっぱいの一円玉が出土。
出勤ついでにちゃちゃっと換金しようと銀行へ行ったら、
『ATMだととても時間がかかります。窓口ですと、手数料がかかります。』
と言われ、
どっちも嫌です。
と言ったら、
『ではここでお客様ご自身で数えていただくことになりますがいかがされますか。』と。
えーーーーーっ!そおなの?
銀行ってそんなもんなの?
なんか、機械にジャラっと入れたら、ちゃちゃっと自動で数えてくれて、ちゃちゃっと入金してくれるもんだと思ってた。
時間ないしどうしようかと考えたけど、ワタシは今小銭を無性に数えたい。
やります。
と目を光らせると、行員さんが小銭トレーとメモ用紙と計算機(←つい)を持ってきた。
『お手伝いしたいのは山々ですが、規則ですので。』
と両手を前に組んで、10枚のタワーを一人黙々と作り続ける私をただ見つめている。
じいちゃん。
店の釣り銭担当を仰せつかった幼少期。こんなところで小銭勘定の技が役立ってるよありがとう。
毎夜100円玉でタワーをつくるのが日課だった。1タワー1,000円と思うと、とてもリッチな気分になったものだ。
10タワーなんて作った日にゃもう、両脇にお姉ちゃんはべらかせて金歯で寿司を食ってる気分だったな。
1本10枚のタワーをつくれば、あとは同じ高さに揃えるだけだから、あっちゅーまに仕事は完成するのだ。ほれみろ。
記念撮影をし、メモ帳に6,204円と書き手渡すと、
『お客様、624円でございますね。』
そうだ、これ一円玉だった!(恥)
(2015.4.17)