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#4 1人目出産後 退院時に言われたこと②


続きです🌱

息子の1ヵ月検診も無事終わり、私の産科での産後の検診も問題なく済みました。

7月初旬、同じ病院の泌尿器科にかかり、
CTを撮って、腎臓の状態をみてもらい、
日を改めて説明を聞きに行きました。

同い年くらいの男性医師から説明を受けたのだけど、
私の年齢が泌尿器の患者としてはまだ若いこと、
産後1ヵ月という状況なのもあってか、

話し終えてから、
僕ね、今日のメインはしらたまさんやと思って
きました
とか言うちゃうくらい、
親身に話をしたり聞いたりしてくれました。

内容としては、
片方の腎臓にくっつくような感じで嚢胞があり、
直径が長いところで8センチ超えと大きめ。
嚢胞自体、中身は水みたいなものだけど、
私の場合、炎症のあとなのか、白くかげのように
映るものが少しあるので、それが心配。
悪いものかどうかは、
開けて取り出してみないとわからない。

腎嚢胞のオペの方法としては、
部分切除と全摘がある。
開腹と、腹腔鏡手術があり、
部分切除の場合ロボットアーム使用もある。
ただ、部分切除は嚢胞の大きさが
7センチまでとなっている。
技師さんの見立てでは、ボスニャック分類Ⅲで、
しっかりとした経過観察(大きさや白い範囲の増大など)が必要。
ここの病院では全摘でのオペしかできないので、
他の病院への紹介状も書くし、
セカンドオピニオンが必要であれば、
大学病院も紹介する、とのことでした。

一人で話を聞いていたのですが、
産後であまり寝ていないからか、
話が難しかったからなのか、情報量が多かったからか
帰って夫にそのまま説明できるか不安やな、
と思いつつ聞いていました。

私)先生、現状病名をつけるとしたら何になりますか

医師)嚢胞性腎癌の疑い、です。
   しらたまさんはまだお若いし、お子さんも
   小さいし…
   僕が自分の家族でこの状況になったら、
   急ぎで考えよう、と言うと思います。

私)わかりました。
  (いくつか、確認、質問をさせてもらって)
  今倒れているわけにはいかないので、
  セカンドオピニオンもきちんと受けて、
  夏の間に方向性を決めたいと思います。
  来週どこかで、夫と改めてお話を聞かせて
  もらうことは可能ですか?
  今日の話を持ち帰って、セカンドオピニオン
  どこで受けるか決めてきます。


で、次の週に泌尿器科の部長さんが時間をとって
話をして下さることになりました。
夫同席で、こちらから質問することも話して持っていきました。

部長さんは、ゆるい感じの先生で、
初めに話してくれた先生とは、
見解も多少違っているようでした。

今すぐに切除、とかではなく、
しっかり半年毎に経過観察がいるんちゃうかな〜
全摘してももう一つの腎臓があるから日常生活は
問題ないけど、
まだ若いしなあ〜
とってみて、悪性じゃなかったってことも
十分あり得るから、この若さでそれもどうかなと
僕は思うねんけどな〜

あれ?そうなん?となりました。
その後、2件のセカンドオピニオンも、
聞きに行って本当に良かった。
ひとつひとつが整理されて、
自分達の状況への理解が深まったし、
方向性も見えました。
どちらの病院でも、すぐに切除ではなく、
要経過観察でいいのでは、というお話でした。

セカンドオピニオンは自費ですが、
部分切除ができる大学病院、
ロボットアームでの症例が多い大学病院、
ふたつの病院でお話をきかせてもらいました。

一つ目の病院では、嚢胞はそこそこ大きいけど、
気になる部分自体は少ないから、
今のままでとるとしたら、部分切除も可能では、
というお話、

もう一つの病院は、
全国的にもロボットアーム使用の症例が多く、
いけます、と言われるつもりでいたのですが、
7センチを超えているので、部分切除の対象では
ないと、そこはしっかりした線引きでした。
セカンドオピニオンの時間が終わり、
今からいうことは、
時間外の話でなんの根拠もないからつぶやき程度に
聞いてもらえたらと思うが…と前置きがあり、
妊娠中の身体は、まだまだわからないことが
本当に多い、それぐらい妊娠出産をする時期の身体の変化はものすごいんです。
(嚢胞が急にできたわけではなく)
きっとこの嚢胞を持ちながら、
今回妊娠出産されたでしょうし、
妊娠中に大きくなる可能性もあれば、逆の可能性もね、絶対ないとはいいきれないような、
そんな感じだと思うんですよね。

私が、もう一人妊娠できたらと考えている、
年齢的にも時間的にも余裕はあまりないので、
もちろん、命に関わるのであれば、
次の妊娠よりも命やし、今いる子どもとの生活だけど
可能であるなら、という思いがあるから、
そこも踏まえて、今回の症状の緊急度や向き合い方を
考えたいし教えてほしい、と
どこの病院でも伝えていたので、
上記のような話もしてくれたのかもしれません。

結果としては、
半年ごとにしっかり経過観察しながら、
妊活できる時期が来たら妊活もする。
もし、次の検診時に妊娠してたら、
CTではなくMRIで嚢胞の状態をみる、
ということになりました。

この話は去年の夏の話で、
先週2回目のフォローへ行ってきました。
ゆるい部長が、MRI画像をみながら、

部長)うん、とくに大きな変化はないね〜
   (マウスカチャカチャ…)
         (直径はかってる 6.9と書いてる)
   白いところも、変わりないから、
   次またMRIでもいいかと思うよ〜

私)あ、先生、これって直径の数値ですよね?
  6.9なんですかね?
  私、ちゃんとした大きさは覚えてないけど、
  8センチとか9センチくらいのが体の中に
  あるんや!と思ってたんですけど。

部)ん?んーとそやねえ(カチャカチャ…)
  ここが1番長いかな(カチャカチャ…7.1)
  (一年前の画像出して)
  ほんまやね、ちょっとおっきかったね
  妊娠中は浮腫むからな〜それもあると思うわ

  ところで妊活はどうなったん?
  妊娠してる可能性はあるんやな?

私)いや、全然でした! 
  保険診療が始まって、初診の予約もなかなかで
  今やっと最初の検査とかなんですよ〜

部)そかそか、頑張ってや!
  じゃあまた半年後ね〜 
  お大事に〜

お会計を待ちながら、
…1センチ以上も小さくなってたやん!
と脳内でちょっとテンション上がってました。

ということで、ひとまず腎臓は経過観察となりました。
出産後の今回の出来事は、まさかまさか、と
いう感じで、
自分の命について、それ以上に、息子とのこれから、
家族のこと、大切な仕事のこと、
それを手放したときのこと、
いろんなことを考えました。

それと同時に、何の心配もせず、
めいっぱい好きなことをして、
自分と過ごしてきたところから、
家族がいて、子どもができて、
自分のことはもちろん引き続き大切だけど、
家族の一員として元気でいること、
健やかでいることは、より大切なことやなと
自覚しました。

夫婦2人で望む2人目、
これから治療が始まって、
どうなるかわからないけど、
できる限りのことをして、
迎える準備をしたいと思います。


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