020_【映画感想】映画ドラえもんのび太の月面探査記
やるべきことが渋滞していて、ついに手も頭も動かなくなってしまったので映画を観た。ほんの息抜きのつもりでドラ映画のまだ見てないやつを選んだんだけど、あまりにも良かったので書き残しておこうと思う。
もしまだご覧になっていない方がいらっしゃいましたら、今すぐこの記事を閉じて、ぜひぜひ観てください。初見、大切に。
大好きシーンたち
■ルカが「月にうさぎがいたらいいな」という、のび太の真っ直ぐな気持ちに惹かれたのが良い。これが最後の「想像力」のくだりに響いてくる。「定説」と「異説」、正解か間違いのゼロヒャクじゃなくて、「月にはうさぎがいる」を可能性として残してくれる、前向きで優しいまとめ方だなと思った。
■自分の家から夜中こっそり抜け出すシーン、シリアス度が高まるところだと思うんだけど、あのシーンの空気感が好きだった。特にジャイアンがお菓子をひとつカバンに入れるところとか、スネ夫が「前髪が決まらなかった」と少し遅刻してきたところとか。いいよね。ポスターにもなってたよね。
■「違う!想像力は未来だ!人への思いやりだ!想像することを諦めた時に破壊が生まれるんだ!」ここすごくないですか?脳みそにガツンと来た。一番衝撃的だった。
■「たぶん、準備してたんじゃないかな」を受けての「のび太のおやつと同じだね」の返しが秀逸すぎる。一瞬、え?って思うんだけど、どちらも親が子供のために用意していたものであって、そこに優劣をつけないような言い回しがすごいなって。「のび太の親だってのび太のこと大事に思ってるよ」みたいな言い回しも展開によってはぶっちゃけありえるじゃないですか。だからすごくあたたかいユーモアというか、センスが光っていた気がします。
■「歌の練習、続けろよ(お菓子を渡す)」思わず泣いた。
■「友達になってくれてありがとう」「バッジが無くたっていつでも会えるよ」「僕たちには想像力があるんだから」伏線回収がばっちりすぎる。一番好きなシーンです。
■エンドロールの【脚本:辻村深月】で椅子から転げ落ちた。そうだ。当時のCMか番宣なんかで見た気がする。あまりにもすごすぎるな。「かがみの孤城」「傲慢と善良」「この夏の星を見る」を読了してるんだけど、今回の脚本もとても丁寧に作られてると思った。いや……すごすぎる……。
こまかい好きなとこいろいろ
■緑の巨人伝とかもそうなんだけど、のび太が動物や自然を愛おしいと感じているシーン、ものすごく好きだなと改めて思った。本当に綺麗だ。
■ゆきじさん(モゾ)の声が聞こえてきて嬉しかった。大好きすぎる。初邂逅はミルモでポン!のヤシチです。しょわしょわした喋り方がかわいい。
■「定説」「異説」という言葉、かっこいいですよね。わくわくする。月の裏文明説も知ってはいたのですが、改めて考えると本当に面白くて……って、これを知ったのはドラえもんの漫画だった気がするぞ。
■うさぎ、竹、餅、ニンジンと、モチーフが可愛くてよかった。餅をコンクリの代わりにしていたり。餅の……モチーフ……ウフフ……。
■エスパーぼうしのテンポ感すごい。緊迫シーンでのギャグ助かる……。
■「定説」「異説」のあべこべをしずかちゃんが見破ったシーン。アツい。
■バッテリー交換するシーン、雰囲気がとても好きだ。カットも一個一個好き。外したネジが落ちてくるのをちょっとよけるのび太とか。
おわりに
観終わった後、下がっていたメンタルが少しだけ上を向いた。ドラちゃんありがとう。それと、今年初めに望遠鏡の購入を検討していたことを思い出した。時間を見て電気屋さんにでも行ってこようかな。