ちゃんと嫌われる
結婚破綻にはいくつか理由があると思いますが、自分を分析したときに
他者と自分の不健康な距離感がある
という点に行きつきました。
私は、そこまでの間柄ではない人(ママ友や自治会の集まり等)に関して
3人以上10人以下くらいの集まりに行くことに、躊躇してしまいます。
お昼ご飯だと、なんとか1.5h。
お酒の場所だと、2.5h。
これが2人きりだったり、または歓送迎会のような大きなイベントであれば問題ないのです。
「これって、どういう心理だろう?」
と思っていましたが、この動画で語られている内容を見て腑に落ちました。
自分が1人の時と、それ以外の人といる時と比べた際に、自分が本来のコンディションを超えて「うまくやろうとしている」程度が大きいと、そこにいても疲れるのは当然、というニュアンスのことが話されているのですが、言い得てるなと思いました。
相手が1人だと自己開示がしやすい。
大人数だと埋もれることができる。
でも、そこそこ存在感が発生してしまう場合は、全体のバランスを観察しながら「うまくやろう」が先に立つ感じ。
で、この「うまくやろう」は、自分もいづらくさせるし、相手から見てもウザいのは明らかだよ、っていうのが動画の趣旨。
小学生の時にしばしば親に言われていたことがありました。
「あんたは、外面ばかりよくて、内面は本当に悪い。」
それは、実際その通りでした。
①学校では、明るくニコニコ。ご近所さんにははきはきとご挨拶。
②家に帰ると、ちょっと見た目の変わったごきげんなときも不機嫌な時も感情的な母。授業参観に来てほしくない。恥ずかしい。
③親をそのようにとらえてしまう自分への罪悪感。
④にも関わらず、「あんたは~」と皮肉まじりに言われることへの「おまえのせいだ」的な怒り。
⑤私の内側は悪い。だからバレたら嫌われる。
⑥外に敵を作ったら生きていけない。
①に戻る。
記憶さかのぼること、小学校1年生の時には、すでにこのループでしたから
身に染みていたんでしょう。
特に深ぼりすることもせず大人になってしまいましたが、改めて考えると
このループは、他人も自分も安心できない状況を作り出しているわけで
そりゃ生きづらそうだな、って思います。
好奇心が強さゆえ、人に興味があります。
でも、ある意味で人が怖い。特に近づきすぎるのは怖い。
それは、「悪い」自分が出てきそうになったらヤバイ、と思っていたから。
「良い外面」を維持していないと、大変なことになる、ってどこかで思っていたんですよね。
「結婚」「子育て」というものは、そんな自分にとってとてもハイリスクなものでした。
精神的に余裕がない子育ての最初の方や、経済的に余裕がなくなったときに「悪い」自分が出てきてしまう。そして、実際それを夫は猛烈に嫌った。―そう、母が言った通り。私の「内ヅラ」は悪い、それを証明するようなかんじにも思えました。
ただ、ここは1つ抜け出たなと思う点として
子どもたちとの関係がすこぶる良好なことが挙げられます。
私は自分の「内ヅラ」を展開しまくっています。
それでも、笑ったりケンカしたりしながら、信頼関係を育てているわけで
―あれ?私の「内ヅラ」って、そこまで悪いものでもないのでは?
と、ふと思ったのです。
課題は、この
「そこまで思ったほどは悪くはなさそうだけど難いっぱいの内ヅラ」
を家の外に出ても表現し続けられるかどうかだ、と思います。
親へのコンプレックスや反面教師の感覚が、「自分だけはそうはなるまい」の気持ちを育ててしまいましたが、考えてみれば別にもう親は関係ない。
「外ヅラ」を育てて良かったのは、面接が得意なことくらいで
どうやら
世間というのはむしろ「ちょっぴち歪んでるくらいの内ヅラ」を堂々とかましている人の方が愛されるようだ。
―やってみるか。。
「内ヅラ開示」。
人によっては「なんだそれ?」と思われるような小さなことかもしれませんが、自分にとっては壮大な挑戦となりそうです。
というわけで、「内ヅラ公開プロジェクト」と名付けて、自分の素をまとめてみます。そして、これらの要素を外に行っても隠そうと必死にならぬよう、練習をしていきたいと思います。
「内ヅラ」
批判的で、シニカルで、テンション低くて、声も低くて、1mmでも興味がないと全然座ってられない。お葬式やコンサートや学校の朝礼や会議がものすごく苦手。わりと素直なところもあり、好奇心旺盛で冒険好き。人や物事に対して、基本不安が強いが裏を返せば感受性が強くてやさしいところも。
困ってそうな人がいるとすぐ助けに行くし協力するが、被害アピールする人には相手が老若男女問わずスルーする悪魔じみた冷たさがある。
手を差し伸べるも、差し伸べ続ける忍耐力がなく、途中で投げ出したくなる。びっくりするくらいすぐ飽きる。自由を損なわれてると感じると、それがどんな小さなことであっても、相手を拒絶したくなる。お祝いや激励は本気で全力で行う。
今のとこ、私の内面こんなところです。
これからも分析して、外に出ても違う自分を演じないで済むように、アップデートしていこうと思います。
ちゃんと私を嫌いな人に嫌いになってもらって
それでも好きでいてくれたり、面白がってくれる人と関わって生きていこうと思います。