見出し画像

トラウマ

夢を諦めて1年が経った。

後悔していないかというと、まだ余裕で後悔はし続けている。もちろん甘い蜜の部分に関して。「もう二度とあんなことするか」と思うことだってたくさんあるから、ちょうど半々といったところ。


日常生活で何かをきっかけに当時の嫌な記憶を思い出してしまうことがある。自分の至らなかったこと、「もう少しこうしておけば…」と後悔すること、きつかった記憶。
それらがフラッシュバックすると、9割9分大きな声で「あっ!!」と叫んでしまう。あまりにもその後悔と苦しさが大きすぎるあまり、そうでもしないと精神状態が保てないから。


叫んでしまうルートにはいろんなパターンがある。

●テレビにとある芸能人が映る→そういえばこの人キャスティングが急遽決まって前日に大変更で大変だったな→前日だっていうのに妥協案を全然受け入れなかったあのディレクター最悪だったな→DEATH

●お弁当を食べる→収録の弁当って意外と余らないんだよな→入社間もなくノーヒント状態で初めてスタッフ用の弁当を選んだらめっちゃ評判悪かったな→DEATH

●テレビにとある芸能人が映る→この人の企画が急に変わってそれまで嫌な思いや大変な思いをしながら作った資料が1時間後に無駄になったな→DEATH

●とあるスイーツを見かける→このスイーツの特集企画でめちゃくちゃ理不尽な扱いされたな→DEATH

●テレビにとある芸能人が映る→この人関係の番組が引導となって爆発して仕事飛んだな→DEATH

●とあるチェーン飲食店を見かける→コロナ初期の夕食にここのテイクアウトを頼まれて買いに行ったら時短営業で無駄足だったな→新任デスクの言う”経費で落とせる限度額と理由”を守りすぎた結果 食事代の一部を何回も自腹で払ってたな→DEATH

●めっちゃ好きだった番組を「今なら観れるかな」と思い観る→それは自分が配属されて死ぬほど大変だった番組→逃げた後悔も押し寄せる→DEATH



これらのトラウマの中でも、思い出すと最大級にメンタルが削られて精神的に病むドデカい一つがある。

そのトラウマに全力で襲われた時はめちゃくちゃ歩いた。ただひたすら歩いた。歩くのに全然適さない靴で、足や膝が激痛に見舞われながらも歩いた。理由は眠れないから。じっとしていたら心がつぶされてしまうから。

目的地もなく歩くと余計に無駄なことを考えてしまうから行先だけは決めた。そのトラウマに関係する場所。
別に目的地がトラウマ関係でもそこまで影響が無かった。距離が遠すぎるから。目的地の滞在時間なんて歩いている時間に比べたら1%もないからどうでもよかった。

足がボロボロになる苦行に耐え、トラウマの出来事から1年以上経っていることもあり、走破したらこのトラウマが少し和らぐかもと思ったが、そんなことはなかった。ただ足裏に水が溜まり、破れ、庇った膝と腰も痛みに襲われ、足が一歩も前に出せないくらい下半身に痛みを抱えただけ。

でも、確かに歩いている時は何も考えず、好きなラジオを聴きながらただひたすら歩くだけで、家に閉じこもっているよりかは幾分精神的にマシだった。


なので足に負担がかかりすぎないようにウォーキングシューズを買うことにした。SKECHERSの靴。

ウォーキングのしら太郎 爆誕

これで足を壊さずに歩きまくって、トラウマから逃げられる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?