
初めて劇団四季CATS見にいってきた【広島公演】
2025年2月6日木曜日、広島上野学園ホールへ
劇団四季CATSを観にいってきた。
2月23日に広島公演は千秋楽を迎えてしまって観劇から時間もたってしまったがせっかくなので備忘録に残しておこうと思う。
劇団四季自体は去年初めて行ってからハマっている。去年の2025年5月に東京ディズニーランドに行った時。当時ディズニーがマイブームだった私は美女と野獣をDisney+でずっと見ていて、
ベルと野獣が一緒に踊るシーンとその時の音楽がすごく好きだった。ディズニーに行ったのも美女と野獣のアトラクション目当て。
ディズニーのすぐそばにある劇場で美女と野獣のミュージカルをしているのを知った時は『これはいくしかない!』と思って行くことに決めた。
そして舞浜アンフィシアターで美女と野獣を観たあの日から劇団四季の魅力にハマってしまった。(その後、夏にアラジンも観にいった。)
CATS広島公演は2月で千秋楽を迎えるとのことで行こうか悩んでいたところ、1月末に運良くキャンセルチケットを購入することができ行くことにした。
劇団四季のCATSを観るのは今回が初めて。
CATSは名前は昔から聞いたことはあるくらいの認識、猫の格好をした人たちが踊る?くらいのイメージで、正直ストーリーや内容は全く知らなかった。
これだけ『劇団四季CATS』という、名前を知らない人はいないんじゃないかと思うくらいとても有名なミュージカルだが、実は内容をきちんと知っていたり観たことある人って意外と少ないのかもと思った。
◆CATSは予習して行って大正解だった




観にいく前にネタバレをされない程度に予習していこうと思って色々と調べてみた。
CATSの内容を全く知らなかった私にとって、
これは大正解だった。
よく映画などでは『内容や原作を知らなくても観たら楽しめる!』ということもあるが、CATSに関しては全く知らない状態よりも少しでも予習をして行った方が私は楽しみやすいと感じた。
(観劇レポを見てもそのような意見が多かった気がするが、一方内容が掴めなくても歌と踊りで充分楽しめるという意見もあった。)
以下公式サイトよりCATSのあらすじ
満月が青白く輝く夜、街の片隅のゴミ捨て場。
たくさんのジェリクルキャッツが、
年に一度開かれる"ジェリクル舞踏会"に参加するため集まってきます。
人間に飼い馴らされることを拒否して、逆境に負けずしたたかに生き抜き、
自らの人生を謳歌する強い心と無限の個性、行動力を持つ猫、
それがジェリクルキャッツ。
そして今宵は、長老猫が最も純粋なジェリクルキャッツを選ぶ特別な舞踏会。
再生を許され、新しいジェリクルの命を得るのは誰か。
えっ…CATSって猫の舞踏会のお話だったんだ…
と最初ちょっとびっくりした。
もうこれだけでも知っているのと知らないのでは
観る時の気持ちも変わってくるかも。
あとは物語の流れを掴めていると、迫力のある歌声やその中に出てくるキャラクター名などの単語が聞き取りやすく感じた。
あとは猫たちの名前もある程度わかっていると
『あの猫ちゃんか!!』となれたので楽しかった。
◆開演前から終演後まで圧倒されまくった

座ってみて思ったより端寄りだった
下手側奥の演出は少し見切れてしまった
会場に入った瞬間、『わああ…』と思わず声が出てしまったくらい、まだ開演していないCATSの世界観に圧倒されてしまった。
会場内は開場後から開演前まで、自分の席からに限り撮影OK。会場一面に粗大ゴミやガラクタたちが迫力いっぱいにセットされている。
地方公演ごとにこのゴミもご当地バージョンになるようで、広島だとチチヤスヨーグルトやもみじ饅頭なんかがあってほっこりした気持ちになった。

壁一面に迫力のあるゴミ捨て場のゴミたち。

と近くの方がボソリ…私も同じこと思いました
(決してそんなことはない)
会場内をぐるっと探索した後は購入したパンフレットを見て猫たちの予習をしていた。
◆尊くて儚くて力強い猫たちに涙が止まらない
会場が暗転し暗闇の中から四方八方猫たちの目だけがピカピカ光る演出から始まって、ステージにたくさんの猫たちが集まる。
びっくりしたのが確かに私が見ているのは猫の格好をした猫を演じる人たちなのに、不思議なことに人を見ている感覚がしなかった。
猫。本物の猫。
動きや仕草が本当にしなやかで研究し尽くされていてだんだんと本物の猫にしか見えなくなってきた。猫好きや猫と一緒に暮らしている人ならすごくわかってくれると思う。
たくさん出てくる猫たち1匹1匹に名前と生い立ちがあって、それをセリフではなく歌と踊りで紹介する形で物語が進んでいく。そして最後にジェリクルキャッツに選ばれる猫が決まる。
ちなみに私が一瞬で心を奪われた猫

月明かりに照らされてキラキラ輝く真っ白な毛が本当に綺麗で、本物の天使でも舞い降りてきた?と本気で思った。優しいけど強い意志を感じる美しい踊りを見た時涙が出てきて、人は美しいものを見ると自然と涙が出てくるんだなと実感した。
他にも素敵な猫たちがたくさん。
それとCATSといえばこの曲『メモリー』、
劇中で数回歌われるが、これがまたとっても心にしみた。劇団四季CATSの音楽アルバムがあったので、帰りの電車の中でApple Musicで永遠リピートしてた。(ちなみに映画を見終わった後もサントラを聴いて余韻に浸るのが好き。)
そして劇中猫たちがステージから降りてくる演出があるのは予習で知っていたが、その後も思ったより降りてくる上に走り回っていたのでもはや1階のフロア全体がステージの様になっていた感覚だ。
特に1階センター5列目くらいまではけっこう猫たちにターゲットにされるシーンが多くて楽しそうだった。最前列なんか猫たちが体勢を低くすることが多いので、ちょうど観客席の目線とぴったりの高さで猫たちに見つめられていた。おそらく大人気席だとは思うけどいつか最前列でヴィクトリアに見つめられる夢ができた。
あとは終盤の娼婦猫のグリザベラが最後天上に昇っていくシーンは、
天上に昇る=生まれ変わる=死
の表現がされているのではないかという考察が有名で、それを観て切ない様な尊いような気持ちになった。グリザベラの生まれ変わった来世を想像してさらに胸がグッとなった。
最後に猫たちが観客のみんなと触れ合ってくれる時間があったのだが、ちょうどヴィクトリアが下手側の通路を通ってくれた。
でも通路から少し離れていたので残念ながら触れ合い実現せず…。
感動したシーンがいっぱいありすぎて興奮で記憶が曖昧なところもあって、なかなかうまくまとめられなかったので、また次回観に行けた時はしっかりまとめられる様にできたらいいな。
広島の次は5月から仙台で公演が始まる様子。
近いうちにまたぜひ観に行きたい。