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無題

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名もない日常を、淡々と。
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#ライトノベル

無題-overture[encore!]- (Act:0)

overture 小学校を卒業する。その事柄は、人生においてはあくまでも通過点に過ぎない。
 長い人生の中のたった六年間。一つの校舎に毎日向かって、友人達と無我夢中で遊んだ。それがとっても楽しくて。それが人生における、一つの糧となる。
 しかし、中学生になったら、そうはいかない。
 自立……とまではいわないけれど、色々な感情の変化を、着慣れない真新しい制服を着ることで感じた。いや、感じざるを得なか

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無題-prelude[encore!]-

prelude 高校生になって、あっという間に一年が過ぎた。初めての終業式は恙無く終了し、特に何も大きなことは起きることなく、春休みに突入した。
 新たに二年生なるまでの短い休みの期間、ゆっくり過ごしたいものだ。

 穏やかな気温と共に俺はしばしの休暇を満喫していた。いつもは観ることのない平日の番組や、録画番組の消化など、普段学校に行っていれば間違いなくできないことを贅沢にもこなしていた。これを満

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