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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
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SENSE OF SELF|コーチングの旅をとおしてジブンラシサを取り戻して生きていくことを決めた話

こんにちは!えりんぎちゃんと申します。

この記事は、コーチングスクールTHE COACH ICPの企画「アドベントカレンダー夏2024」のひとつとして書いています。

テーマは「陽炎~今見ている物語~」

8/7〜8/31にかけてコーチたちそれぞれの物語を紡いでいます。よければご覧ください。

この記事を読みたいと思ってくれている方へ
現在上映中の映画「インサイド・ヘッド2」の内容に触れている箇所があります。ネタバレしたくない方はぜひ鑑賞いただいてからまたお越しください。
トラウマや毒親について触れている箇所があります。読んでいて苦しくなるかもしれないという方はもしよかったら読めそうな時にまたお越しください。
一生懸命振り返ったら大作になってしまいました。よかったらお時間が余裕ある時にでも読んでみてください。


ジブンラシサを本気で取り戻す覚悟を決めたわたしのものがたり

タイトルの"SENSE OF SELF"は日本語で「自己意識、自我」です。
映画「インサイド・ヘッド2」では「ジブンラシサ」と訳されていました。

THE COACH ICP ™️(以下、THE COACHと呼びます)のインテグレーションコースを受講した約半年の間に起こったことによってジブンラシサを本気で取り戻して生きていく覚悟を決めました。

今回の記事では、この半年のみの出来事に留まることなく覚悟を決めるに至ったことに関連する過去の出来事にも触れています。これまで、すすんで語らなかった部分も多くありますが、今出せる範囲のものを出してみようと思います。

THE COACH ICP™︎での旅についてかいつまんで書くと

THE COACHでは、基礎コース→応用Aコース→応用Bコース→インテグレーションコースの順番でコースを受講します。すべてのコースを受ける方もいますし、途中まで受ける方もいます。
私がTHE COACHに入会したのはちょうど一年前の7月。基礎・応用A・応用Bの各コースは昨年秋までに受講していました。
インテグレーションコースはTHE COACH CICP™️資格を取得して真の卒業と言えますが、私が所属する11期は3/21のDAY1から8/15のDAY11を以て修了しました。
今後、2025年前半までのTHE COACH CICP™️資格取得を目指してコーチングセッション時間を積み重ねていく予定です。
また、クラス内外での学び、クラスの仲間・リード(講師)との出会いに限らず、THE COACH独自のコミュニティである「THE COACH Lounge」の豊かさとそこで出会った仲間との関係性から数えきれないほどのものをいただいて、今のわたしが在ります。

この半年の旅でわたしに起こったこと

1|やるべきこととやりたいことが沢山あってテトリスみたいなカレンダーになった

3月インテコースが始まるワクワクを持ちながら、本格的な学びに身を投じる準備をしていったように思います。クラスも知ってる人は少なくてよく知っているのはリードの二人でした。
4月の頭の初めてのグループメンターコーチングでは「コーチングをこなさないこと」「誰かの真似ではなく今・ここ、自分らしく」とパワフルなFBをいただき大号泣しました。恥ずかしながら驕りを見抜かれた感じがあり、襟を正したことを覚えています。スキルだけでなく人として、コーチとしての在りあり方に向き合う覚悟をした瞬間でした。
あのタイミングでのFBありがたかったし同じグループのメンバーの言葉もあたたかくて心を許し始められた瞬間でした。
春は総じて本業に忙殺されていました。昨秋に転職してから働きすぎてゆっくりご飯を食べられた平日は何度あったかな。インテコースの「未完了の完了」には”ご飯を噛んで食べたい”と切実な思いで書いていました。仕事とプライベート(コーチング関連含)のカレンダーは予定ぎゅうぎゅうでまるでテトリスでした。よくやってたな。。

忙しい中でも楽しいことは沢山ありました。THE COACH合宿の運営に誘っていただき、たくさんの仲間と「あそぶ」ができて、忙しくてもこの日がくるのを楽しみにしていて今も思い出すとニヤニヤします。この一年でTHE COACHのコミュニティがだいすきになっていました。コーチ仲間の夜にスマブラしたり推し活のために大阪にいってTHE COACHのみんなとご飯食べてトンボ帰りしてと予定のコントロールはどうなっていたんでしょう。笑

2|やりたかったことが叶って嬉しいのそのあと。抑圧された感情が溢れ出したら止まらなかった

ぜっっったいにやりたい!とすさまじい熱量で応募したTHE COACH Loungeの2期カルチベーターに任命いただきました。みどりん・しんちゃんは今日に至るまでかけがえない同期だし任期が終わってもです。
Loungeリードのりみちゃんからオリエンを受け、みんなで少しずつカルチとして動いていく期間だったと思います。
連休明けても相変わらず仕事は忙しいしインテのクラスと課題、個人のコーチングと別のコーチング副業などもやっていたので平日の夜はほぼ全て埋まり、土日はバスケ観にいったり「aida」のオープンのお手伝いをしたりとアンストッパブルモードでした。
初春から今まで「aida」が出来上がり今に至っていく様子やりみちゃんの生き様を、「aida」に集まる人々をアリーナ最前で目撃させてもらい沢山のものをいただきました。
個人的にもLounge内でちょこちょこイベントしたり発信したりしていたので、やりたいことをガンガンやってエネルギーを外向きに大放出していた時期です。(当時はすさまじい活動量であることに気づいていない)
ちなみにGWのタイミングで湘南への引越しを決めていました。3月に小田原を訪れ4月に湘南の海を訪れ、振り返れば頭より身体が先に癒しを欲していたんだなと感じています。

6月初旬に受けたゲシュタルト療法WSのワークを受けたことが、長らく蓋をしていた感情とトラウマを溢れさせるきっかけとなりました。初めてゲシュタルト療法を知ったのは昨秋〜冬くらいだったけど、いつか自分に必要となりそうだったので開催されたら必ず参加してワークを受けたいと思っていました。
無事に受けることができたもののあまりにその影響は大きく、WS後の1週間は大体その時のことをずっと振り返っていたと思います。
ワークでは、「休めない」ということについてテーマで話し始めたと思うのですが、最終的には母との関係性が出てきました。自分の口では広く語ってくることを一定避けてきたテーマでした。
「つらい」という言葉が喉が完全に締まった状態でどうしても言えなくなりました。泣きながら、言いたくても言えない。本当に言えなかった。
でも、これが自分の本来出したかった感情であることにも自覚的になりました。

おりしもゲシュタルト療法を受けて噛み締める時期はインテグレーションコースは後半のDAY7 「Be with Coaching」に差し掛かるところ。否が応でも自身の感情に向き合う期間がやってきます。
自分の心の奥底にある感情を抑えなくても良いのだとわかったことでクライアントさんとのセッションやクラスメイトとの練習で感情が出てきても、少しずつ共にいられるようになってきた時期でした。
とはいえ、深く入りきれない瞬間もあったり。。コーチとしてのびている部分も感じながら、コーチとしての関わりの中にゲシュタルト療法の影響を受けすぎたりゆらゆらとし始めていました。

仕事の方はというと、6月の後半にかけて「とても疲れている」ということを自覚して退職することを考え始めていました。でも止まれない・休めない。
この頃、マイコーチとのセッションやクラスメイトとの練習ではしきりに「休み方」「休みたい」ということについてテーマにして話していたと思います。
そんな状態で東京を離れ、湘南エリアに引っ越します。体調はすこぶる悪い日が多く、でも都会の喧騒を離れて海が近くて前より広くなった明るい部屋に安心しました。でも、ワクワク感はなかったのでした。

なんだかしんどいな…と思いながらも6月末にはTHE COACH入会一年をむかえて喜びを味わっていました。今もなお、2023年6月の私に素晴らしい選択をしてくれてありがとうと伝えたいです。

3|引っ越して休むことを選択したら「ヨロコビ」がいなくなって「シンパイ」が牛耳りはじめた

上司と話し合いをして、結局退職ではなく休職することを選択しました。(上司の名誉のために書いておくと、上司は私が健全に働けるように色々と動いてくれたし今も動いてくれています)
7月二週目から休むか〜くらいに悠長に考えていましたがお医者さんにも上司にも「今すぐ休んで」と言われて急いで休職することにしました。実際の自分の状態より軽い症状だと認識しちゃってました。麻痺っています。

反省と書いていますが、一般レベルでいう休んでる人とは訳が違います。結果的に7月前半はガンガン外に繰り出しています。
自分の症状の認識誤りもあったと思いますが、「自分は好きなことやっていた方が休みになる」と無意識に思っていたと思います。
(そんなことはない。休む=何もしないをしなきゃだめ。よいこは真似しないでください。)

お医者さんにも「休職している人のスケジュールではない」と釘を刺されます。でもそうやってずっと生きてきたから止まれません。後にわかることですが、私はどうやら心のブレーキとやらを持ち合わせていなかったのでした。

その後、7月中旬以降にかけてあれよあれよと体も心も元気を失っていきます。
できないことが増えていきつつもそれを受け入れられず、無理矢理にでもやろうとしていきます。誰かとの約束もインテのクラスも練習も気力でやっている、「約束したから」「やると言ったから」…など、心を置いてけぼりにして行動していました。その結果がこれです。

7月中旬から8月上旬にかけてはどんなに仲が良くても自分以外の誰かと関わる・出かけるができなくなってしまいました。インテグレーションコースの授業も気合いで出席することを選択していたけど実はその場にいるのしんどいなぁと思いながら出席していました。
ちなみにこの時期はやや調子が悪い日がありつつも、コーチの帽子をかぶってコーチングのセッションをしているときは頭も心も穏やかでした。

心身ともに調子も不安定でいくつもの予定をキャンセルしてしまい、場合によってはドタキャンもしてしまいました。自分で企画したイベントを決行して悪化したり、誰かにお願いして自分を責めたりのしょんぼりモードに陥っていました。(その時迷惑かけてみんなごめんなさい、受け入れてくれてありがとう)
あんなに楽しくてやりたかったカルチの活動もできなくなったことがとにかく悲しくて苦しかったです。やりたくてたまらなかったことの何が楽しかったんだろう?楽しいってなんだろう?と「ヨロコビ」がいなくなってしまってる自分に気づき、「世界は私を必要としてないのかもな」と極端なことを考えるまでいっていました。
勝手に仲間とのコミュニケーションに気まずさを感じたり価値がないと考えたり、どうしていいかわからなくて空回り。まさに暴走しすぎて竜巻になり自分で動けなくなってしまい涙を流す「シンパイ」のようでした。
今振り返れば言葉にできるけど、当時は自分で自分に何が起きているかわからなくってとてもとても苦しかったです。抜け出せない穴に堕ちちゃったなと思っていました。
(「シンパイ」の暴走に対しても勇気を持って声をかけてくれた仲間によって我に返りました。
築かれた関係性からの愛と思いやりだったなと思っています。)

4|「カナシミ」と「クルシミ」の正体がわかったら自分を幸せにしたくなった

同時期に「カナシミ」と「クルシミ」の正体が徐々に判明していきます。
かかりつけの心療内科のお医者さんとの診療中に「なぜこんなにやりたいことが多くて「頭の中にいつもたくさんの考えが浮かんでいる」「行動しないと気が済まない、休めない」ことにスポットが及びました。これまでずっと自分自身でもやめられない行動の正体を知りたくて調べたり文献を読んだりコーチングのテーマとして扱ったりしていましたが一向に変化しませんでした。
改めてお医者さんとお話しする中で脳の問題なのでは?という疑いが深まり、ADHDの「多動性・衝動性」に効果があると言われる薬を試すことになりました。
私の「多動性・衝動性」はよく転べば莫大なリソースにもなるしコントロールできなければ凄まじい毒になることを理解しました。
自分でどうにかしないといけないものだと思い込んでいたので、脳の問題で自力ではどうしようもできないこと=ブレーキが備わっていないことがわかって少し安心しました。
「頭が静かになっていく感じ」はまだわからないし、理解したからといってすぐに解決するわけでも薬が良い影響をもたらしてくれるかわからないけれど適切なエネルギーで生きていけるといいなと思っています。最初の薬は副作用が出てうまくいかなかったけど、いま二つ目の薬を試しています。

また、しんどさを見抜いた人からの声がけにより、カウンセリングを受けることにしました。
(これまたエネルギーを使うことだったと思うのであの時に声をかけてくれた方にとても感謝しています。)
カウンセリングの相談内容は母との関係性。
幼少期からの母との関係性が生きづらさに大きな影響を与えていることは薄々自覚していました。
母娘の関係性や毒親関連の情報へも自分なりに目を通しては勉強していましたものの、自分の抱えてきた本当の気持ちは誰にも話せないでいました。6月に受けたゲシュタルト療法の場で多くの人の場でそれに関する感情を初めて出すことになりましたが、正確にいうと出てしまったという感覚で蓋をあける勇気はありませんでした。
表面上は一定解消したかなと思っていたけれど、いざカウンセリングを受けてみると全く解消されていませんでした。

・母が私にむけていたのはおそらく「羨望」。子供の頃からありのままの私を受け入れてもらえなかった。
・母が私に刷り込んだのは「恥トラウマ」。母がやりたかったこと、能力を私が超えることは許されない。のびのびと思い切りぶち抜けたことがない(本来はその能力があったと思うけれど)。
・母のルールに則ったレールに乗せられた。純粋な自分の想いから選択した経験がない。(もしくは非常に少ない)
・母より私が幸せになることは望まれなかった。私がちょっと不幸になることがお母さんの望みで無意識に私もその選択をしてきた。
・私は辛い状況を乗り越えた「サバイバー」である。自認していたより影響が深刻である。
・辛い時期を戦ってきたと思うが、光のようなものを失っていないことを誇らしく感じる。
・私は何も悪くなかったから責めなくて良い。私を幸せにできるし幸せになって良い。周りにわたしを応援してくれる人にいてもらおう!

具体的なエピソードは割愛しますがカウンセリングの中で整理されたこと

上記のように、カウンセリングの中では自分の奥底にあるコーチングでは扱いきれない深い深いところにある感情=トラウマが少しずつ明らかになってきています。
カウンセリングでは沢山泣いてこれまで人に話したことがないことを話すのでそれによって沢山のエネルギーを使います。治療の好転反応で眠くなったりだるくなったりぼーっとしたりするとのこと、全部盛りで私にも起こっています。
心の状態を癒していくには時間もお金も要しますが、今取り組むべきことだと腹を括ってやっていきます。

*ちなみにここまで書いてきたことはあくまで私の事例なのでご自身の状態を見ながら適切な場所での治療や相談をしていただくことをお勧めします
*参考書籍など知りたいよ〜という方がいましたら個別にお声がけください

これからのわたし|ジブンラシサを取り戻しながら生きていく

自分の可能性を信じて、幸せになることをゆるす

この映画は、自分自身を受け入れることをテーマにしています。
ダメなところを含めて、自分を愛すること。
誰しも愛されるために完璧である必要はないのです。

「インサイド・ヘッド2」監督 ケルシー・マン

「いい人」でいたいし「わるい人」ではいたくない。
辛かった記憶は、脳の奥深くの金庫に入れておきたい。
「いい人」じゃないと愛されない。

望まれる何かでいる必要があった私は「ジブンラシサ」とそれを受け入れることや自分を愛せることがまだ上手にできません。

「インサイド・ヘッド」「インサイド・ヘッド2」では、幼少期や思春期にかけて「ジブンラシサ」が形成される様子が描かれていますが、残念ながら私は本来の時期にそれが形成されなかったような気がしています。

でも、私がはじめて純粋にやりたいと思って選択して飛び込んだコーチングの世界は「ジブンラシサ」について沢山のことを教えてくれました。

コーチングマインドで生きる人たちの可能性と変容を目撃した「ヨロコビ」
コーチとしてのわたしがクライアントさんや練習相手に向ける承認や愛。
周りのみんながわたし以上に見つめてくれる「ジブンラシサ」

まだまだこの先もコーチングの旅を続けながら「ジブンラシサ」を取り戻し、
どんな自分でも愛して幸せでいることを受け入れる日を目指したいと思っています。

最後に

はじめてnote.の記事を書きました。とてもとてもながーーーーーくなりました。
読んでくれた方、貴重なお時間ありがとうございました!

インテグレーションコースでは、コーチングのスキルにとどまらずコーチとしての土台となる「自己の器(人としての在り方)」を育みます。この期間でどれくらい自分に向き合うかは人それぞれですが私自身はこの半年で大きく変容したなと感じています。この厳しい旅路は多分一人きりでは走り切ることができませんでした。特に後半はクラスのみんな、周りの仲間や友人たち、そしてマイコーチやクライアントさんがいてくれたからこそ、苦しかったけれど孤独を感じずに過ごせたのだと思います。
SNS含め、見守ってくれていた皆さまありがとう〜

なにかしら発信はしてみたいけど母に見つかったらやだな…と思いながら数年。
コーチとしての自己紹介から書いてみようと思いながら、今回書いたような重たーいものを抱えていて「ここは書けない、書きたくない、でも嘘をつきたくない。自分のことは知って欲しい。」などと思いながら筆を取れず一年強。
これまでの人生で起きたことを受け入れてこの先を生きていく覚悟ができ、産みの苦しみというやつを味わいながらやっと書くことができました。(書きながらオエオエしました)
少しずつ自分に起きたことを理解し噛み砕きながら、過去のわたしが助けてもらったように少しでも自分の経験が誰かの助けや力になれたらと思っています。

今回のようなチャンスをくれたまほちゃん・みどりんありがとう。
大切なバトンを繋いでくれたからこそ書くことができました。

読んでいただいての感想・よかったら応援のお声もお待ちしています。
それでは、また。

しらの湯🐻‍❄️♨️のご紹介

こちらのサイトでしらの湯にこめた想いやセッションについて記載しています。
わたしのコーチング受けてみたいな、周りの人におすすめしたいなと思っていただけたらお声がけいただけると嬉しいです。

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