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高校時代に橋下徹さんから褒めていただいた小さな発見
先日、久しぶりに高校時代のレポートを見返す機会がありました。そのレポートは、高校生の夏休みに、大阪市が「わがまちのやさしさ発見」というテーマで募集していたものでした。住んでいる町がもっと誰にとっても優しい場所になれたらという思いから取り組んだもので、提出したレポートが運良く橋下徹さんから表彰されたことは、今でも私の中で特別な思い出として残っています。
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内容は、夏休みを利用して駅や公共施設を訪れ、アルバイトで貯めたお金で車椅子を借り、自分自身でその現状を確かめたものでした。
初めて車椅子に乗ってみると、普段の生活では気づかない多くの不便さが見えてきました。低い目線から見る景色の違いや、少しの段差が大きな障害になること、移動中の不安感など、自分で体験して初めて分かることばかりでした。普段は何気なく通り過ぎていた場所が、車椅子に乗ることでまったく違った世界に見え、「こんなにも視点が変わるのか」と驚きました。この意外な発見は、「やさしさ」というものを改めて考えるきっかけとなり、みんなの普通は普通じゃないということを原稿用紙10枚ほどに表したものでした。
表彰式には高校の先生も来てくださり、一緒に喜んでくれたことがとても嬉しく胸に残っています。その後もバリアフリーに関する教育の機会もいただき、さらに学びを深めることができました。自分の小さな行動が少しでも社会に触れ、何かの役に立てたのかもしれないという思いは、私にとって大きな励みとなりました。
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今でも、この経験は私の原点として心に残っています。最近、ボランティア活動の一環で再び車椅子に乗る機会があり、あの時の感覚が蘇りました。少しずつですが、社会が変わり始めているのを感じる一方で、まだまだ改善の余地があると痛感します。高校生の頃に学んだ「やさしさ」は、特別なことではなく、誰もが持つことのできる思いやりであり、それを行動に移すことの大切さを改めて実感しました。
これからも、誰かの「やさしさの発見」に繋がるような活動を続けていきたいと思います。小さな一歩でも、その積み重ねが未来を形作ると信じて。私の願いは、誰もが安心して暮らせる場所が当たり前になることです。そのために、今できることを少しずつ、確実に進めていきたいと思います。