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文学フリマ京都に出店します(芝蘭書房、き-06)

 来年1月に京都で行われる文学フリマに、軍記物の現代語訳の本を2つ出品します。

 文学フリマというものを最近まで知らなかったのですが、文学に関連する作品を持ち寄って行なわれる展示即売会で、2002年から実施されているイベントだそうです。年々盛り上がってきているようで、9月に大阪であった文学フリマに行ってみたところ、いろいろな本が出品されていて、来場者も多く、大盛況でした。

 少し前から、今川了俊の『難太平記』に関して江戸時代の文献をいろいろ調べているうちに面白いことがわかってきて、誰かに話したくて仕方がなく、しかし、自分の周囲にはそのようなことを面白がってくれる人はいないので、どうしようかと思っていたところでした。文学フリマが盛況なのを見て、ここで本として出してみようか、という気になりました。

 今回は、既に note に掲載している『梅松論』と『難太平記』の現代語訳を出品する予定です。『梅松論』は南北朝時代が始まった経緯を記した軍記物語で、『難太平記』は、南北朝時代に九州探題として活躍した今川了俊が、晩年に一族のことや自分自身のことを記した手記です。南北朝時代のことをよく知らない方には『梅松論』がおすすめで、ある程度知っている方には『難太平記』もおすすめです。

 『難太平記』の方は、「附論」として難太平記に関係する2つの小論も付けてあります。これらの小論は、自分基準ではむちゃくちゃおもしろいものになっています。下の写真は難太平記のほうの書影です。帯で、小論の内容を紹介しています。

現代語訳 難太平記

 出店するのは「文学フリマ京都9」、開催日は 2025年1月19日、会場は「みやこメッセ」です。出店者名は「芝蘭書房」、ブースは「き-06」です。興味のある方がいらっしゃったら、どうぞお立ち寄りください。

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芝蘭堂〜軍記で読む南北朝・室町
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