
韓国語の慣用句
最近、King Gnuさんの曲をよく聴いているのだけど
その中の一曲「MASCARA」に出てくる一節
枕を濡らした涙が乾いたなら
出かけようか
マスカラ剥がれたまま
ここの「枕を濡らす」って言葉、今まで何度か耳にしたことはあったのだけど
この曲で聴いてから、今更ながらすごい表現だなと思って。
今日あった辛いことを思い出しながらお布団に入って
静かに1人で誰にもその涙を見せることなくひっそりと泣くところ
この5文字だけでそういう情景が頭に浮かぶのだからすごくない???
ということに最近気付いていつかnoteにしたいと思っていたので
今日はそのことについて書いてみる。
せっかく韓国に住んでいるので、韓国語でなるほど〜となった慣用句をいくつかあげてみる。

①顔が広い
日本語では、あちこちに知り合いがいることを「顔が広い」と言うが
韓国語では「발이 넓다(パリ ノルタ/足が広い)」と言う。
それだけあちこち行くのだから知り合いも増えるというところから来るのだろうか?
日本語だと、あちこちに顔を出すから「顔を知っている人が」広い
韓国語だと、あちこちに顔を出しに行くから「顔を知っている人がいる所が」広い
使い方は同じなのに、表現する体の部位が違うのだな〜と不思議に思った言葉。
②浮気をする
これは月〜金の夜7時台に放送されるような韓国アジュンマたちが好むドラマでよく出てくる表現。笑
日本語では「浮気をする」が
韓国語では「바람을 피우다(パラムル ピウダ/風を起こす・吸う)」という表現に変わる。
韓国語で「パラム」は風のこと、「ピウダ」は起こすとか吸うという意味のこと。
まあ確かに浮気なんて波乱でしかないから暴風ではあるよね、、笑笑
そもそも、この「パラム」には風だけじゃなくて「浮気」という意味も含まれているらしい。
なのでこの「浮気する心を起こす」という意味で「パラムルピウダ」になるのだって!!
これから韓国ドラマ見てる途中で「パラムピウォッタゴ!?」なんてワードが出てきたら
「あ〜誰か浮気したんだな」と思って観てみて😉
③決心する
最後はこちら。
「決心する」はそのまま「결심하다(キョルシマダ/決心する)」と表現もできるけど
慣用句にすると「마음을 먹다(マウムル モクタ/心を食べる)」という表現になる。
どっちも意味は同じで、日本語の漢字をそのまま韓国語にするなら前者だけど
より強い意志を表現するのは後者らしい。
心を食べる!?と思った方もいらっしゃるでしょう。私もそうでした。
でも韓国語、意外とこの「マウム(心)」や「チョンシン(精神)」という
気持ちや精神など目に見えないものを表す単語を使った慣用句がよく出てくる。
例えば、「気に入る」は「마음에 들다(マウメ トゥルダ/心に入る)」、
そして「忙しい」ことは「정신이 없다(チョンシニ オプタ/精神がない)」
と表現する。
精神がないという言い方は日本ではあまりしないけど、
自分が自分でない精神状態でないといられないくらい忙しいこと、
それによってちゃんとした判断ができないことを言ったりする。
他にも「気を使う」という表現には「シンギョン(神経)」を使って
「신경을 쓰다(シンギョンウル ッスダ/神経を使う)」と言ったり
「イライラする、頭に来る」という表現には「ヨル(熱)」を使って
「열을 받다(ヨルル パッタ/熱を受ける)」と言ったりする。
特にこの最後の4つは日常会話で結構出てくるフレーズかも。
なので、ドラマとかで「マウミ〜」とか「シンギョン〜」というワードが出てきたら
「あ〜気がなんとかなんだな〜」と思うと理解が深まる?かも?そこのなんとかが重要なんだが🤣
番外編 好きな英語表現
せっかくなので(?)英語の好きな表現についてもさらっと。
どちらも学校の英語の授業で習ったものだからちょっと恥ずかしいんだけど
「It’s a piece of cake!」と
「It’s no use crying over spilt milk.」の2つ。
ピースオブケイクは、初めて聞いた時ちょっと衝撃だった。
「英語使う人たちって朝飯前のこと言うのに「ケーキ」って使うんだ〜さすが欧米〜
でもパンではなくケーキ?マリーアントワネット?」
という感動と疑問。
なんとなく英語圏の小学生くらいの男の子が自分の得意なことを聞かれた時に
自信満々に「ピースオブケイク!」って答えてるところが容易に想像できるのは私だけ?笑
後者はなんとなく口にした時の言葉の感じが好きなのと、初めて聞いた時に
「やっぱりお水じゃなくてミルクなんだ!さすが欧米!」
という結局これも感動。
なんだかんだこういう感動を覚えたり疑問に思った表現は
時間が経っても結構覚えているものだなあと。
韓国語もこんな感じで表現の幅を増やしていけたらなあと思う今日のnoteでした。
あ、もちろん日本語も😂
いつもスキやコメントありがとうございます!
励みになっています🥛
いいなと思ったら応援しよう!
