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ベトナム鍋図鑑/『誕生日のカイシャの昼宴会が豚の内臓鍋だったという話』


べトナムでは鍋料理は冬の定番みたいな固定観念は猫の額ほどもありません。そもそも1年中夏の南のホーチミンでも人々が集まってワイワイ言いながら食べるものと言えば鍋ですから。
 
先日はワタシの誕生日で今更嬉しくも何ともありませんが、いやむしろ悲しいですが、カイシャの人達はこの日とばかり何かウマいものを食べたいということになり、行ったのは近所でいつも賑わっているここでした。
賑わっていてもワタシはあまりのローカルさにこれまで入ったことがなかったのでコレクター的にはよかったのですが、、
 
ここは豚の内臓料理の専門店です。一応前日にここでいいですかとは聞かれました。そういうことに拘りを持たないことを生きる上でのコンセプトにしているので、オッケーオッケーと気軽に応えたのが失敗でした。
それぞれが見た目も強烈な上に味というか臭みというか、噛めば噛むほど滋味が染み出してきて、きっとカラダにはいいんだろうなと思いながら腸やら胃やら心臓やら肝臓やらを食べ続けたのでした。
 
一応コレクションとして簡単に書いておきます。
皿に載った炒め物は胃袋と心臓か。ネギがウマかったです。
宴会の間中蠟燭の火で温め続けていた陶器製の鍋には肝臓、品よく言えばレバーが、一部は食べやすく薄切りになっていたものの下のほうは塊りでした。
金属製の鍋はぶつ切りの腸と葱のスープ。この腸は噛んでも噛んでも噛み切れず、立場上止む無く飲み込みました。
一番たくさん食べのは筍のスープ。これをコメ麺のブンに注げばそれだけで十分腹一杯になります。
 
タレはベトナムが世界に誇るマムトム。臭い消しのスダチをこれでもか、って言うくらい搾りました。
当店のスタッフはビールを飲まないのでワタシ一人で3本飲みました。これに備え午後には予定を入れておかなかったので。
〆はやや赤みを帯びたおかゆというか雑炊。店が店だけに赤みの正体に一瞬不安がよぎりましたが赤飯のおかゆみたいなモノでした。全然オッケー
 
社員の皆さんに満足していただけてシャチョーとしては嬉しかったです。プレゼントももらい挨拶とかすると感キワまっちゃうのでしませんでした。
それにしても1年が速い。もっとゆっくりならないものか

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