白瘤象三/散歩画家

ベトナムのハノイに住んでいます。シゴトとしての建築のほか、料理、旅行、絵画、演劇、文学…

白瘤象三/散歩画家

ベトナムのハノイに住んでいます。シゴトとしての建築のほか、料理、旅行、絵画、演劇、文学、その他いろいろ楽しんでいます。料理以外は多少の毒入りを好みます。

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最近の記事

ハノイ 裏道生活/Mai Hắc Đế通りの揚げ子ウナギスープ春雨屋の辺り

ここ半月ほどハノイは珍しくいい天気が続いていて、気温も朝は20℃、昼間は30℃前後で、走っても歩いてもほどほどに汗が出るくらいのキモチよさです。 でもすぐに暗く冷たくジメジメした長い冬が始まって4,5か月間じーっと耐えなきゃいけない。鍋と、道端で食べる熱いフォーだけがイキる楽しみみたいな。   きれいな青空の絵を描いておこうと思って今回選んだのはワタシの数少ないリピートソバ屋であるmiến lươnの店を中心にした交差点の風景。例によって特殊透視図法で正面と両側の風景を1枚に

    • ハノイ 裏道生活/Bùi Thị Xuân通りCalm and Sweet Cafeの辺り

      近所の風景シリーズ第2弾はニッポン料理屋やワタシには縁遠い、いやマジで、ニッポン人オヂサン向けカラオケ店が建ち並ぶハノイ中心部の下町地区にあるこの通りです。 大通りのBà Triệu/バーチェウ通りとHuế通りの間に挟まれて南北に似たような通りが3本ある中の一番西、ほかの2つはTriệu Việt Vương/チェゥヴィェッヴゥォン通りとMai Hắc Đế/マイハッデー通りです。   奇しくも前回と同じような構図となりました。つまりは右手にカフェにつながる細い路地があり、そ

      • ホテル絵日記/Smarana Hanoi Heritage Hotel

        夏の終わりのサビしさに堪え兼ねて、先週末 近所のホテルに一泊しに行きました。ニッポンが毎週のように3連休なのも、なんていうか、沈みつつある国がこれでいいのかとか思いながら 泊ったのは前から一度泊まってみたいと思いつつ、観光地でもない場所の小さなホテルにしては100ドル以上もしていたので泊らずにいたここ   インテリアが極めてユニークでカネをかけ過ぎたための割高値段設定だったのか、それが災いして今年になって経営が立ち行かず売りに出され今の名前は22 Land Heritage

        • Izakayaの夜/ニッポン編 苦楽園口駅前大正庵のネバネババクダン丼

          ここは居酒屋ではなく蕎麦屋です。飲みながら食べられる店はワタシ的にはIzakayaです。 店の平日限定スペシャルメニューにあったこの丼はバクダン丼。1か月前にニッポンで食べましたが名前も含め記憶に残る食べ物でした。 因みにハノイにはバクダン通りという通りがあり、それを連想しました。地雷が道に埋まっているとか、そういう物騒な通りではありません。Bạch Đằng/バクダンは人の名前です。   話が逸れました。ネバネバ系食べ物はカラダにいいというイメージがありますが根拠はありませ

        ハノイ 裏道生活/Mai Hắc Đế通りの揚げ子ウナギスープ春雨屋の辺り

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        • ハノイ 裏道生活
          9本
        • ホテル絵日記
          94本
        • Izakayaの夜
          12本
        • ハノイは年中雨季
          41本
        • 浦島次郎日記
          16本
        • ベトナム鍋図鑑
          24本

        記事

          Izakayaの夜/ニッポン編 阪急梅田駅 海鮮居酒屋海幸丸 百番の感涙刺身盛合せ

          既に半月以上前のことですがニッポンで食べたものを描きました。ヒマだからではなく俗世から逃避するために何かに集中したいからです。   ワタシはハノイに住んでいてニッポン料理店に行きたいと思うことはありません。値段ほどウマくないので。月に1,2度シゴト絡みで行くか、あとはちょっと変なラーメンを食べに行くくらいです。たまにニッポンに帰った時に食べたいものを食べます。   ここは帰国してバスで梅田駅に着いてニッポン時間16時頃に朝昼夜兼用で入った居酒屋です。 地味な外観に惹かれました

          Izakayaの夜/ニッポン編 阪急梅田駅 海鮮居酒屋海幸丸 百番の感涙刺身盛合せ

          Typhoon YAGIが通り過ぎたハノイの惨状

          nhkでも大々的に報じられていますが、一時スーパー台風にまで発達した台風3号、アジア名台風YAGI、ニッポン名台風11号が先週末にベトナム北部を襲い大きな被害を残していきました。 因みにYAGIは山羊/ヤギです。なんで山羊なのかわかりません。1号はタリム、2号はプラピルーンでした。意味不明のキワミです。   それはそれとして先週の木曜辺りから警察や市役所や気象庁からZALOにメッセージが届き、週末の外出は控えるよう呼びかけられました。 7日土曜日の朝から風雨が強まりそれぞれの

          Typhoon YAGIが通り過ぎたハノイの惨状

          ハノイ 裏道生活/路地の奥のカフェとブーゲンビリアの家

          ベトナムは明日まで建国記念日の4連休です。滅多にない祝日なので何かしないと世間から取り残されるという強迫観念に囚われつつ、先立つモノがないので絵でも描くべかということで久し振りに風景を描きました。食べ物ばかりだとさすがに飽きるので。 これまで旧市街のソバ屋とか描いてきましたがこれは見慣れた風景です。近々引っ越そうと思っているので6年近く住んだ記念に家の前の道を描きました。   ここは長さ200mくらいの中に花屋が5,6軒あります。安くて人気のある道端店や、普通の店とは一線を画

          ハノイ 裏道生活/路地の奥のカフェとブーゲンビリアの家

          浦島次郎日記/2024年夏編の3

          8月20日 火曜日   早く寝たので4時起き、外はケッコウな雨。朝メシ後シゴト。 いろんなシゴトが絡みに絡みまくっている。特にニッポン、ベトナム、韓国の三つ巴プロジェクト。タブーはニッポンではこうだから、みたいな言い方。ブンカの違いは絶対に乗り越えられないのだ。妥協こそがセカイを救う   11時、雨が止み散歩に出る。夙川(しゅくがわ)という高級住宅地を見に行くという目的不明の行動。結局夙川から阪急の支線に乗り苦楽園という更なる高級住宅地の入口で降りる。 駅前にいい雰囲気の

          浦島次郎日記/2024年夏編の3

          浦島次郎日記/2024年夏編の2

          8月17日 土曜日   5時起き、少し走ろうと思って6時に家を出たら川縁がキモチよくて10k.走った。疲れてイベント中に寝ないか不安に。 朝メシ後11時、集合場所の店へ。品のいいお握りを2個食べる。13時、イベントの場に。イベントの中身はワケあって詳しくは書けない。って全然書いていない 16時半終了、何人かで夕食会。豪華ビーフシチューディナーを食べビール3杯で撃沈。お下品なジョークを言わないことだけ気を付けた。   19時、歩いて帰り少し飲み寝る。 今日は、おそらくワタシ

          浦島次郎日記/2024年夏編の2

          浦島次郎日記/2024年夏編の1

          焼酎学校、いや小中学校の夏休みも終わり秋の気配が漂い始めたハノイから温室効果で蒸し風呂状態のニッポンへ今年2度目の帰国です。 これまで7月はサラリーマン時代に誕生月の健康診断もあったりしてほぼ毎年帰っていました。8月に帰るのは極めて久し振りー。っていうか15年目にして初かも 老後の楽しみのため、驚愕の出来事など綴ってまいります。     8月14日 水曜日   5時に家を出て5時45分Noi Bai空港着。Onlineチェックインしたので荷物預けの短い列に並び6時15分には手

          浦島次郎日記/2024年夏編の1

          Izakayaの夜/HCM発の地ビール屋Pasteur Street Craft Beerの新しい店で飲みまくり

          Pasteur Street Craft Beerは10年以上前に南のホーチミンで工場と店を開き、その後すぐにハノイ大聖堂の近くに直営店を出したもののお客は観光旅行の欧米系ガイジン客ばかりでハノイ人には今一つウケなかったのが、ここにきてワタシの知る限り2軒が次々オープンしました。 このカイシャのビールを出すバーはいくつかあるのでじわじわ浸透した結果です。 因みに名前の由来はあのパスツールです。ベトナムの道路には歴史上や政治上のエライ人達の名前が付けられていますがガイジンは極め

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          ベトナム鍋図鑑/『誕生日のカイシャの昼宴会が豚の内臓鍋だったという話』

          べトナムでは鍋料理は冬の定番みたいな固定観念は猫の額ほどもありません。そもそも1年中夏の南のホーチミンでも人々が集まってワイワイ言いながら食べるものと言えば鍋ですから。   先日はワタシの誕生日で今更嬉しくも何ともありませんが、いやむしろ悲しいですが、カイシャの人達はこの日とばかり何かウマいものを食べたいということになり、行ったのは近所でいつも賑わっているここでした。 賑わっていてもワタシはあまりのローカルさにこれまで入ったことがなかったのでコレクター的にはよかったのですが、

          ベトナム鍋図鑑/『誕生日のカイシャの昼宴会が豚の内臓鍋だったという話』

          Izakayaの夜/三丸ラーメンで特製白湯まぜそばの大盛りを食べた日曜日

          最早 居酒屋でも夜でもありませんが今ワタシはニッポンから永く遠く離れ、アタカも島流しにあって帰るあてのない幕末の武士のようにこの地で見たもの食べたものを全部記録しておこうというキモチなので、今回は先週末に食べたラーメンを描こうと思います。 幕末の武士ってこの前nhkの『英雄たちの選択』でやってた近藤富蔵さんのことです。スゴい人がいたもんだ   この店は以前ベトナム地ラーメンの最初の回に書きました。最近近所でよく行くラーメン屋2軒のうちの1軒です。もう1軒はYukichi Ra

          Izakayaの夜/三丸ラーメンで特製白湯まぜそばの大盛りを食べた日曜日

          Izakayaの夜/ラーメン&居酒屋MUGIの担々麺

          ワタシは気の利いたコトバ遊びが好きなので店の名前でそういうのがあると衝動的に入ってしまいます。前々回のEmoiは秀逸でした。 このMUGIはビールの麦から来ているのはアキラカですが昨今ハノイでイケてる若者が集まるMUJIをもじったものと深読みすることもできます。Gはジーですから   因みにJはベトナム語では外来語や固有名詞を除き使われません。カレ等カノジョ等にとってMUJIは発音しにくいワケです。 だからこの店の名前はラーメン&居酒屋ムジーです。ってモロMUJIじゃないですか

          Izakayaの夜/ラーメン&居酒屋MUGIの担々麺

          Izakayaの夜/ハノイで串揚げソースの二度漬け禁止店 『大阪屋台居酒屋満マル』

          ハノイの中心から西に向かう雑然とした通りにある店です。 メニューには出店のコンセプトが高らかに謳い上げられています。笑顔元気感動!! 関西を中心にニッポン中にたくさんある居酒屋チェーンのようです。世界に打って出ようという経営者の心意気にはハゲシく敬意を表する次第です。 今のところ大阪ブンカを前面に出してベトナム人のお客も集めています。   以前 大阪の串揚げ屋でソース二度漬け禁止って書いてあるのを見てその地の人々の神経の細やかさに感動すら覚えたワタシですが、ここでソースの蓋に

          Izakayaの夜/ハノイで串揚げソースの二度漬け禁止店 『大阪屋台居酒屋満マル』

          Izakayaの夜/ハノイでウマい餃子を食べるならここしかない『中華餃子王菜単』

          こっちに住んでない人にはどうでもいい話ですが、ハノイで餃子と言えば15年前にはĐê La Thành通り沿いの古いホテルの中華レストランが有名でした。所謂水餃子で茹でた山盛りの海老もウマかった。いつの間にか一帯の再開発で移転しました。 10年前くらいからはデウーホテル近くのこことThái Hà通り沿いのもう1軒が人気で、後者は街路樹が生い茂る道端で食べる店でたまに虫が落ちてくる以外はキモチよく食べられました。   その後コロナ禍を乗り越えて残ったのはここだけで、結局運のいい人

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